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#7 発生解剖学から発達を考える~放射光のヒト胎児・胚子三次元イメージングへの応用

物構研コロキウム
  • 日時:11/15(金)16:00~
  • 場所:4号館階セミナーホール/東海1号館3階324室
  • 題名:発生解剖学から発達を考える~放射光のヒト胎児・胚子三次元イメージングへ の応用
  • 英題:Embryology and Development : Application of Synchrotron Radiation for 3D-Imaging of Human Embryos
  • 講師:山田重人 氏(京大)
  • 要旨:

    生体膜の主たる構成要素であるリン脂質はセッケンと同様に親水部と疎水部を有している両親媒性分子で、水中で自発的に「脂質二重膜」と呼ばれる膜を形成し、さらには「ベシクル」と呼ばれる小胞を形成する。このベシクルは実際の細胞のモデルとして盛んに研究が行われており、講演者はこのような構造が自発的に形成される物理的なメカニズムについて、中性子やX線を用いたnmスケールにおける構造観察による研究を行ってきた。最近は通常のリン脂質に鎖長の短いリン脂質を添加することによって形成される「リン脂質ナノディスク」について、基板表面へ吸着する様子を中性子反射率法を 用いてin-situ測定を行っている。本講演では、その実験結果とメカニズムに関する詳細について発表を行う予定である。