小角散乱法は、生体試料を含むソフトマテリアルからハードマテリアルまでの様々な試料分野で活用される構造解析法で、1~数百nm、さらにはμmオーダーまでの幅広い空間スケールにおいて、物質内、及び試料表面近 傍の階層構造やドメインサイズ、分子概形などを解析する事ができます。PFの小角 散乱ビームラインでは、特に2013年度に大規模な高度化を実行してビームライン性能を一新し、さらには短周期アンジュレータを光源とする新BL-15A2を新たに建設しました。また、生体溶液試料のハイスループットな測定環境を構築するためにサンプルチェンジャーの開発なども行なっています。
本公演では、これらの高度化の状況を説明すると共に、測定例についても紹介します。