多重散乱を回避した高精度なX線回折測定法は価電子1個の空間分布を明瞭に捉える事を可能とする。例としてYTiO3における軌道秩序観測を紹介する。 また、このような高精度データが得られれば、実測から波動関数の結合係数等を定量的に決定する事も可能である。その技術開発についても紹介する。