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#26-1 STARSの概要と新ビームラインインターロックシステム

物構研コロキウム
  • 日時:平成28年1月15日(金)15時30分~
  • 場所:4号館2階輪講室1+2(メイン会場)、東海1号館324室(TV会議)【つくば会場変更】
  • 講師:小菅隆さん(PF・先任技師)
  • タイトル:STARSの概要と新ビームラインインターロックシステム
  • 要旨:

    STARSの概要と新ビームラインインターロックシステム
    Overview of STARS and New Types of Beamline Interlock System

    STARS(Simple Transmission and Retrieval System)は比較的小規模のシステム向きに開発された制御システム等用のソフトウエアで、シンプルかつ柔軟性に富む特徴を持っている。Photon Factoryではビームライン制御システムをはじめとし、ビームラインインターロックの集中管理システムや実験ホール等の入退室管理等に利用されている。また、あいちシンクロトロンのビームラインでの利用や核融合科学研究所、東北大学電子光理学研究センター、山口大学での利用など様々な広がりを見せている。

    前述のようにPhoton Factoryでは「放射線安全」、「ビームライン真空の保持」、「ビームラインコンポーネントの保護」を目的としたビームラインインターロックシステムの集中管理のためのシステムとしてSTARSを利用してきた。ビームインインターロックシステムはPLC(プログラマブルロジックコントローラ)により制御されており、操作パネルとしては専用のタッチパネルが採用されている。このタッチパネルの画面作成には専用のソフトウエアが必要であり、機種変更への対応などを考慮すると、開発の労力を含めたコストが問題となってきていた。

    今回、これらを改善するために、ビームラインインターロックシステムの操作パネルを専用のタッチパネルではなくSTARSを利用したパーソナルコンピュータによるユーザインターフェースを採用した新たなビームラインインターロックシステムのプロトタイプを開発した。新しいシステム自体の制御はこれまで通りPLCで行われるため安全性や信頼性を確保したまま、マンパワーを含め大幅なコストダウンに成功している。

    今回はSTARSの詳細をはじめ新ビームラインインターロックシステムのについて紹介する。