原発事故から学んだ科学コミュニケーション
What I learned from the communication with public after the nuclear power plant accident
物質構造科学研究所・放射光科学第二研究系 宇佐美 徳子
2011年3月、東日本大震災に引き続いて起こった福島第一原子力発電所の事故により、多くの放射性物質が環境に放出され、人々の不安を引き起こしました。私は、所属する日本放射線影響学会の有志とともに、主に現地(福島県内および避難先地域)での講演会・勉強会や学校での出前授業などの活動を続けてきました。この経験から得られた、科学コミュニケーションのあり方、科学リテラシー、科学教育などについて、学んだこと、感じたことをお話ししたいと思います。
科学コミュニケーションは、科学者からの一方的な情報発信ではなく、科学者と市民(科学者でない方々)との双方向コミュニケーションです。科学者でない方々(事務系職員など)の参加を歓迎します。