量子ビームによる物質・生命科学研究のための検出器開発
研究者向けイベント
開催趣旨
J-PARCでは、MLFでのμSR分光器(S1,D1など)に採用されたKalliope検出器の開発、 中性子ではHe-3ガス検出器を代替し高計数率での測定を可能にするMPPCアレイ 検出器の開発などが行われている。PFでは軟X線偏光高速切り替えによるXMCD 実験のためのマルチアノードMCP検出器システムやシリコン・ピクセルアレイ 検出器のチップレベルからの開発、理研との共同研究によるSOPHIAS検出器の X線回折・小角散乱実験への応用が取り組まれている。今後、MLFの1MW運転 やグレードアップ、放射光の次期光源計画にむけて、これまでの検出器システム 開発の成果を確認し、今後の開発をどのように展開するのかについての検討が 必要となっている。本研究会において、これまでの物構研での物質・生命科学 研究のための検出器開発のアクティビティや成果をまとめ、国内他機関での先進的 な取り組みに学びながら、将来の量子ビーム利用にむけた検出器やデータ収集・ 解析を含めたシステム開発について展望する。
主催
KEK物構研・計測システム開発室(IIRD, "IMSS Instrument R&D Team")
開催日時
2018年1月17日(水) 10:00-17:30
会場
KEK 4号館1Fセミナーホール
参加費
無料
懇親会
研究会終了後、懇親会(スナック程度、17:40-18:40)を開催します。懇親会は会費500円の予定です。お時間の許す方はぜひ参加してください。
プログラム
- 10:00 開始 挨拶 (主催者および山田 物構研所長 )
- 10:15-11:45 講演【座長:岸本俊二(KEK物構研)】
- 10:15-10:45「軟X線領域の高速2次元検出器の開発を目指して」雨宮健太(KEK物構研)
- 10:45-11:15「J-PARC MLFにおける中性子検出器開発」瀬谷智洋(KEK物構研)
- 11:15-11:45「高集積陽電子時間検出器Kalliopeとその応用」小嶋健児(KEK物構研)
- 11:45-13:15 昼食
- 13:15-15:00 講演【座長:佐藤節夫(KEK物構研)】
- 13:15-13:45「放射光実験用SOI検出器の利用と開発」橋本亮(KEK物構研)
- 13:45-14:15「PFタンパク質結晶構造解析ビームラインにおけるデータ収集・処理システム」山田悠介(KEK物構研)
- 14:15-15:00「センサーの性能を引き出す高集積化技術」田中真伸(KEK素核研)
- (休憩 15分)
- 15:15-17:30 講演【座長:小嶋健児(KEK物構研)】
- 15:15-16:00「中性子フラットパネル検出器の開発」高橋浩之(東大・工)
- 16:00-16:45「超伝導検出器による大画素中性子イメージング」石田武和(大阪府立大・工)
- 16:45-17:30「高感度太陽X線撮像分光観測に向けた高分解能検出器ーSi-CMOS検出器とCdTe両面ストリップ検出器」石川真之介(JAXA・宇宙研)
- 17:40-18:40 懇親会(セミナーホール前)