東京大学物性研究所(ISSP)とKEK物質構造科学研究所(IMSS)は、複数の量子ビームを用いた物質・生命科学研究を進めている。両機関が持つ最先端の研究資源を融合させることで、物質・生命科学研究のフロンティアを切り開くための協力連携体制をスタートさせる。そのキックオフとなる第1回ISSP-IMSS研究会は、軟X線と硬X線の同時利用を可能にする新ビームラインの建設をPF、ISSP-SOR両施設と共同で進めてきたUVSOR、HiSOR、およびこれら4施設の利用者の参加のもと、ISSPが有するレーザー・放射光技術、IMSSの強みである放射光・陽電子ビーム技術を用いた最新の研究成果と技術開発の状況を共有し、共創体制の構築と人的交流の促進を通じて、将来的に大きな成果が期待できる研究シーズを創出することを目的とする。
【開催概要】
日時 : 2026年 1月 5日(月)
場所 : 東京大学 物性研究所 柏キャンパス
アクセス: https://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/access.html#kashiwa-campus
主催 : KEK物質構造科学研究所、東京大学物性研究所
共催 : UVSOR、HiSOR、VSX利用者懇談会、PFユーザーアソシエーション
LASOR見学:先着30名
懇親会 :東京大学柏の葉キャンバス駅前サテライトで開催予定
一般 5,000円、学生等 1,000円(予定)
参加費 :無料(懇親会は有料)
※本研究会では、主催・共催組織に所属する参加者を対象に旅費支援を実施予定です。
なお、予算に限りがあるため、支援の可否は希望状況を踏まえて決定いたします。あらかじめご了承ください。
世話人 :板谷治郎 (ISSP)、堀尾眞史 (ISSP)、小澤健一 (IMSS)、深谷亮 (IMSS)、和田健 (IMSS)
連絡先 :小澤(kenichi.ozawa[at]kek.jp)
【参加登録】
こちらからご登録ください。
【プログラム】
| 10:00-10:10 | ISSP所長の挨拶 |
| 10:10-10:20 | IMSS所長の挨拶(IMSS-ISSP連携の経緯説明) |
| 10:20-11:55 | セッション1「光学技術」 高次高調波レーザーを含むレーザー開発、放射光集光技術開発、マルチビーム技術開発の現状と、それらの先端技術を活用して現在進行中または計画中の研究事例を紹介する。両研究所が持つ光学技術開発における共通課題を議論する。 |
| 12:00-13:15 | 昼休み |
| 13:15-15:00 | セッション2「利用研究」 LASOR、PF、NanoTerasuで行われているレーザーと放射光を活用した研究、およびSPFで行われている低速陽電子ビームを活用した研究を紹介する。個々の量子ビームがどのような物質研究に最適であるかを、具体的な研究事例を通して理解し議論する。 |
| 15:00-15:15 | 休憩 |
| 15:15-16:40 | セッション3「XFEL研究」 IMSSで計画をスタートさせた軟X線領域の高繰返し自由電子レーザー(HRR-XFEL)の紹介、およびSACLAで実施されたXFEL実験を紹介して、XFEL研究の現状と課題、これからの期待を議論する。 |
| 16:40-16:45 | 閉会 |
| 17:00-18:00 | LASOR見学 |
| 19:00-20:30 | 懇親会 |