IMSS

#74 ミューオン加速と異常磁気能率と電気双極子能率の超精密測定

物構研コロキウム
  • 日時   :2026年5月26日(火)15:30〜
  • 講演者  :三部 勉(KEK素粒子原子核研究所 教授)
  • 題名   :ミューオン加速と異常磁気能率と電気双極子能率の超精密測定
  • 要旨   :2026年4月、google創始者らが設立したブレークスルー賞・基礎物理部門に「ミューオンg-2実験」が選ばれました[1]。CERN,BNL,FNALの3世代にわたって行われたミューオンg-2実験は、ミューオンの異常磁気モーメントを127ppbという前例のない精度で測定しました[2]。また、これと並行してミューオンg-2の標準模型(SM)値を同等の精度で予測するための理論的研究が進んでいます[3]。
    我々はJ-PARCで世界初のミューオン線形加速器[4]と、従来より20分の1の大きさの小型ミューオン蓄積・検出システムを用いて、ミューオンg-2と電気双極子モーメント(EDM)を同時に測定する全く新しい実験を準備しています[5]。J-PARCのg-2/EDM実験は、従来とは本質的に異なる系統誤差でミューオンg-2を独立して決定し、また同時にミューオンEDMを探索します。本セミナーで物構研と協働で進めている加速ミューオン施設の整備、g-2/EDM実験機器の準備状況と世界最高精度を達成するための見通しについて発表します。また、KEKの将来計画等での更なる連携の可能性についても議論させていただきたいです。
    [1] https://www.kek.jp/ja/press/202604201400
    [2] D.P. Aguillard, et al., Phys. Rev. Lett., 135 (2025).
    [3] R. Alberti, et al., Phys. Rep. 1143, 1 (2025).
    [4] S. Aritome, et al., Phys. Rev. Lett., 134, 245001 (2025).
    [5] M. Abe, et al., PTEP, 2019, 053C02 ((2019).

  • 会場   :つくばキャンパス4号館1階セミナーホールおよびZoom
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