No.30 2020年9月発行
物構研には、放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子という4つの量子ビームの実験施設と、それぞれの研究者・技術者がいます。このように複数の量子ビームを併せ持つ研究所は世界的にもほとんど例がありません。
物構研では、量子ビームを物質を知るための 探針 として用い、物質や生命について研究しています。4つのプローブがあるという強みを活かして、物構研ではひとつの研究対象に対して異なる種類の量子ビームを使う、他に例を見ないマルチプローブ研究を推進しています。
物構研ハイライト:物構研 4つのプローブの歴史 中性子・ミュオン編
物構研ハイライト:物構研 4つのプローブの歴史 放射光編
物構研ハイライト:物構研 4つのプローブの歴史 低速陽電子編
物構研ハイライト:物構研 4つのプローブの歴史 中性子・ミュオン続編
物構研では構造物性研究センター(CMRC)を発展的に改組し、2020年4月、量子ビーム連携研究センター(CIQuS: サイキュース)を新設しました。
CIQuSは、それぞれに進化してきた放射光・中性子・ミュオン・低速陽電子という4つのプローブを活かして、新たな「発掘型共同利用」と「テーマ設定型共同研究」を推進します。
また、若手人材を育成することで、これまでにない新しいマルチプローブ連携分野を創成することを目指しています。着目するのは、物質の表面構造・内部構造・不均一構造という3つの観点です。
現在以下の4つのカテゴリーにおいて11件のテーマ設定型共同研究が進められています。
CIQuSは、マルチプローブ利用と様々な組織の研究者間の連携を通じ魅力的なサイエンスを生み出していきます。
物構研:量子ビーム連携研究センター
例年、KEK一般公開の会場で販売していた物構研ネコTシャツですが、なんとオンラインでの販売が始まりました。 グッズ制作会社の通信販売サイトでお求めいただけます。
株式会社ビー・シー・シー「宇宙の店」