S型課題は放射光科実験施設として重点的に推進すべき課題として放射光共同利用実験審査委員会で採択された課題です。このページではS型課題の概要を紹介します(詳しくは各課題からリンクされているページをご覧ください)。
更新:2024年10月1日
課題番号 | 実験責任者 | 所属 | 実験課題名 | ステーション | 期 間 |
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2024S2-003*(⇒条件解除2025/8/9) | 組頭 広志 | 東北大学 | 放射光可視化に立脚した透明モットメモリの開発 | 28A/B, 2A/B | 2024/10~2027/9 |
透明電極・素子は、ディスプレイや太陽電池などの幅広い分野で使用されており、高度情報化社会を支えるために更なる高性能化が求められている。しかしながら、従来の酸化インジウムスズ(ITO)に代表される酸化物半導体では、その性能は原理的な限界を迎えている。そのため近年、SrVO3等の強相関伝導性酸化物が新たな透明電極・素子材料として注目されている。これらの伝導性酸化物は、金属であるにもかかわらず、電子の有効質量が大きいため可視光透明性を併せ持つといった特長がある。さらに、当研究室ではこれまで酸化物二重量子井戸構造の共鳴トンネル現象を用いて、モット転移(金属・絶縁体転移)を制御できることを見出してきた。このモット転移は、電圧印加で制御可能であるため、バリア層に強誘電体を用いることで透明酸化物で構成された「透明モットメモリ」の実現が可能になる。そのため、透明強相関電極・トランジスタに加えて、新たな「透明強相関回路」が構築できる可能性を示している。 本研究の目的は、透明強相関酸化物(電極材料)を用いて透明な共鳴トンネル型モットメモリを創成することにある。具体的には、透明酸化物を用いてモット転移量子井戸層/ バリア層(強誘電体)/ 金属量子井戸層からなる二重量子井戸構造を設計し、強誘電バリア層の極性に依存した量子準位間の共鳴トンネルを利用してモット転移層における金属・絶縁体転移(1/O動作)を制御するという透明な共鳴トンネル型モットメモリの実現を目指す。そのために、角度分解光電子分光(ARPES)装置に電圧印加機構を導入し、放射光を用いてメモリ状態の量子化状態を可視化することで、原理検証とその知見に基づいた構造設計を行う。 本研究を発展させる鍵は、デバイス動作(1/O動作)時に酸化物量子井戸内に誘起される量子化状態の直接観測と、その知見に基づいた精密な構造設計による強相関波動関数の制御である。そのため本研究では、これまで建設・改良を進めてきた「in-situ ARPES +レーザーMBE複合装置」(BL2A)およびµARPES装置(BL28)に電圧印加システムを組み込むことで、デバイス動作時の量子状態変化を正確に可視化することで、素子開発を行う。この「先端計測に立脚した素子設計」という切り口により、透明強相関電極およびそれらにより構築された透明モットメモリの実現を目指す。 |
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2024S2-001 | 佐藤 宇史 | 東北大学 | マイクロARPESによる原子層物質における微細電子構造の解明 | 28A/B | 2024/4~2027/3 |
近年、室温で量子ホール効果を示すグラフェン、時間反転対称性によって保護された金属的エッジ状態を持つ2次元トポロジカル絶縁体、バルクの超伝導転移温度を凌駕する単層FeSe薄膜など、新たな原子層物質の発見が相次ぎ、大きな注目を集めている。原子層物質の多くは、ディラック電子バンドなどの特徴的なエネルギー分散を持ち、その特殊なバンド構造が超高移動度などの際立った物性の発現に直接関与ししている。これまでARPESは、その表面敏感性を生かして、バルク結晶の表面に加えて原子層物質の電子状態を直接観測することで、電子物性解明において重要な役割を果たしてきた。最近では、捻り原子層グラフェンにおける超伝導の発見を契機にして、原子層同士を任意の捻り角で積層したり異なる原子層同士を重ねたりするなどの原子層積層技術が著しく進展しており、超伝導やモアレ磁性などの顕著な物性が次々と報告されている。しかし、このような積層系をmmスケールで均一に作製するのは困難であり、大面積で均一な清浄試料表面が要求される従来のARPESによる測定は比較的困難であった。また原子層物質では、ARPES観測が比較的容易な結晶表面ではなく、エッジなどの局所領域にトポロジカル状態が現れる量子スピンホール絶縁体や高次トポロジカル絶縁体などの物質の提案が多くなされているが、空間分解能の不足により、エッジに由来した電子バンドは観測例が殆どない。この問題を解決するための突破口となるのが、空間分割測定によるエッジ・表面・バルク電子状態の分離観測である。本研究では、BL28にける偏光可変高輝度光を利用したマイクロ集光ARPESエンドステーションの整備・改良を行って、空間分割した電子状態の直接観測を行う。さらに、原子層トポロジカル物質、原子層超伝導体、原子層磁性体、原子層強相関物質、捻り原子層物質などの原子層物質における平坦バンド、モットギャップ、エッジ状態などの局所微細電子構造を高空間分解能かつ高効率で直接決定することで、局所電子状態を明らかにすることを目的とする。マイクロARPES装置による原子層物質の研究を強力に推進することにより、原子層ハイブリッドにおける電子状態の解明が進展し、特異物性発現機構の解明やデバイス応用に資する基盤電子構造が確立されることで、原子層物質における物質相・量子現象の開拓が大きく進展すると期待される。 | |||||
2024S2-002 | 松村 武 | 広島大学 | アシンメトリ量子物質における奇パリティ多極子の観測と非対角物性応答 | 12A, 13A/B, 16A, 19A/B, 3A, 4C, 8A | 2024/4~2027/3 |
物質に磁場をかけると電気分極が誘起されたり,電流を流すと磁化が生じたりといった多種多様な交差相関物性の背後には,電子状態の非対称性がある最近の理論研究により,この交差相関は電子の電荷とスピンを空間的に分布させた多極子の概念によって系統的に理解可能であることがわかってきた。交差相関の背後には空間反転対称性の破れがあり,電荷やスピンの空間分布が歪み,空間反転奇の奇パリティ多極子(磁気単極子,磁気トロイダル双極子,磁気四極子など)が出現することで,電場や電流による磁化といった非対角応答が可能になる。ところが,金属間化合物磁性体において非対角応答の起源である奇パリティ多極子の実体をミクロな観測で実証した例はない。本研究では,これを硬軟X線共鳴散乱を駆使してミクロに可視化する。従来型の偶パリティ多極子秩序の観測手法は確立されているが,対称性の破れた電子系に出現する奇パリティ多極子の観測は未開拓である。奇パリティ多極子の観測には,共鳴X線散乱でE1-E2遷移による信号を抽出することが必要である。ただし,分離抽出にはエネルギー依存性,アジマス角依存性,および偏光解析を組み合わせた丁寧な測定が求められる。典型例となる候補物質にこれを適用し,奇パリティ多極子秩序の同定,および観測手法の開発を行う.本研究により,磁気トロイダル双極子や磁気四極子,さらには電気トロイダル多極子も含んだ拡張多極子の観測手法を確立する。さらに,集束イオンビーム(FIB)による微細加工試料で物性測定と軟X線共鳴散乱の同時測定を行い,非対角応答をもたらす秩序構造の非対称性を可視化する。通常の実験では複数のドメイン形成によって信号が打ち消されて観測できなかったり,観測できたとしてもその定量評価に困難がある場合が多い。FIBによる精密加工により単一ドメイン領域を切り出すことで,ドメインの選択・制御をした上での軟X線共鳴散乱による観測を目指す。これまで明瞭な形で存在が実験的に確認されてこなかった奇パリティ多極子が,本研究で実際に微視的かつ具体的に観測されることは,軌道混成のあり方を理解する上で極めて重要である。さらには,非対角物性応答の測定で感受率を定量的に評価することにつながり,新しい交差相関や非相反伝導などの機能物性の開拓へと発展させることにつながる。 | |||||
2023S2-001 | 高橋 嘉夫 | 東京大学 | STXMを用いた小惑星リュウグウ研究の深化や生命進化研究の推進 | 19A/B | 2023/4~2026/3 |
水の惑星である地球がどのように形成されたかや生命がどのようにして生まれたかは、人類普遍の問いである。このようなテーマに対して、リモートセンシング、物理化学的モデル実験、火星表面における探査車の活躍などにより様々な研究がなされてきたが、我々は、科研費・新学術領域研究「水惑星学の創成」において、日本の関連分野の研究者を結集して、「水惑星の誕生と進化」や「水惑星における物質循環」をより実証的に解明する手法を開発してきた。一般に隕石試料などは鉱物組織が微細であることから、これらを対象にした分析では、非破壊で高い空間分解能を備え、様々な元素や有機物を対象にした分析が可能で、最小限の試料から最大限の物理化学情報を抽出することが望まれる。こうした観点からみた場合、有機物(炭素)を含む多数の元素の化学種の分布を30 nmの空間分解能で与えるSTXM (Scanning Transmission X-ray Microscopy)は、惑星科学の物質分析に不可欠である。そこで我々は、PFのSTXMを小惑星リュウグウや関連資料の分析に適用し、大きな成果を挙げてきた(Nakamura et al., Science, 2022など)。 本課題では、STXMを用いた小惑星リュウグウ研究の深化や生命進化研究への適用を進めるために、「リュウグウ母天体が外側太陽系でできたことを示すためのアンモニウム分析」、「リュウグウ試料中の流体包有物中の有機物のSTXM分析」、「蛇紋石とサポナイトの還元作用の比較とFischer-Tropsch型反応の可能性」、「Mgケイ酸塩の存在解明による水環境の推定中」、「地球初期生命体の痕跡の追跡」などのテーマを推進する。またその推進のために必須な転換電子収量法や蛍光収量法などの検出系や水フローセルなどのin-situ分析用セルなどの手法を確立し、STXMの高度化を図る。その結果、リュウグウ母天体が太陽系のどこでできたか、揮発性元素は地球にどのようにもらされたか、母天体中の水でどのような化学進化が起きたか、などに回答が得られる可能性がある。また、これらを通じて、STXM研究に多くの研究者の参入を得て、惑星表層や地球史において重要な様々な水-鉱物-有機物-生命相互作用に焦点を当て、素過程解明に基づく地球惑星科学を発展させることも重要な目的である。 | |||||
2022S2-001 | 木村 正雄 | KEK物構研 | マルチスケールX線顕微法のデジタルツイン解析による高度化 | NW10A, NW2A, 12C, 15A1, 19A/B, 9A, 9C | 2022/4~2025/3 |
近年のX線顕微鏡の技術発展は著しく、マルチスケール&マルチモーダルの多次元データが比較的容易に得られる様になった。得られる多次元データは、データサイズそのものが膨大であるだけでなく、データに様々かつ膨大な情報が内在されているという両方の意味でまさにビッグデータである。そのために、目的に沿った情報を引き出すためには、人間による手作業だけでは限界がある。 そこで、本課題では、PFで進められている様々なX線顕微法を駆使して得られたマルチスケールの機能マッピング計測について、具体的な出口や応用を設定した上で、X線顕微法のビッグデータから情報を最大限引き出すための方法論を確立することを目標とする。具体的には、X線顕微法により得られたフィジカル空間での情報と、サイバー空間でのモデル計算(シミュレーション)に基づく情報を双方向でやりとりするデジタルツイン(Digital Twin)の観点から解析を進め、材料開発や地球科学に展開するための方法論を高度化することを目的とする。 具体的には、[A]フィジカル空間で様々なX線顕微鏡を用いて、多様な材料系(CFRP構造材料、海洋プレート連続コア、LIB(電池))の機能を可視化する。そして、[B]サイバー空間で有限要素法(FEM)や応用数学(パーシステントホモロジー)により、多次元データから特徴量を抽出する。[A]+[B]を組み合わせたデジタルツイン解析によりX線顕微鏡データからの情報抽出を実現する。 |
課題番号 | 実験責任者 | 所属 | 実験課題名 | ステーション | 期 間 |
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2021S2-002*(→2021/8/31解除) | 組頭 広志 | 東北大学 多元物質科学研究所 | オペラントARPESによる新原理モットトランジスタの開発 | 28A/B, 2A/B | 2021/10~2024/9 |
2021S2-003 | 小澤 健一 | 東京工業大学 理学院 | 顕微軟X線分光による機能性材料の電子状態可視化と物性・反応との相関研究 | 13A/B, 3B | 2021/10〜2024/9 |
2021S2-004 | 山崎 裕一 | 物質・材料研究機構 | トポロジカル磁性体における位相欠陥と拡張多極子の動的構造可視化 | 11B, 13A/B, 16A, 2A/B, 3A, 4C, 8A, 19B | 2021/10〜2024/9 |
2021S2-001 | 佐藤 宇史 | 東北大学大学院理学研究科 | マイクロARPESによる新奇トポロジカル物質の特異電子状態の解明 | 28A/B | 2021/4〜2024/3 |
2020S2-002 | 中村 智樹 | 東北大学大学院理学研究科 | 小惑星探査機「はやぶさ2」リターンサンプルの放射光X線回折実験 | 3A | 2020/10~2023/9 |
2020S2-001 | 熊井 玲児 | KEK物構研 | 有機エレクトロニクス材料開発のための構造物性 | 8A, 8B, 7C, AR-NE1A, 4C, 3A | 2020/4~2023/3 |
2018S1-001 | 高橋 嘉夫 | 東京大学大学院理学系研究科 | 水惑星学創成のためのSTXM分析拠点の形成と応用 | BL-19A/B | 2019/3〜2023/3 |
2019S2-003 | 雨宮 健太 | KEK物構研 | 軟X線深さ分解XAFS/XMCD法によるスピントロニクス材料研究の夜明け | BL-16A,7A | 2019/10~2022/9 |
2019S2-001 | 小林 寿夫 | 兵庫県立大学大学院物質理学研究科 | 偏光特性を活用した核共鳴前方散乱法によるFe系化合物の軌道秩序とその揺らぎの観測 | NE1A | 2019/4〜2022/3 |
2019S2-002 | 木村 正雄 | 高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所 | X線顕微鏡を中心とした航空機材料の機能マッピング | NW2A, 19A/B, 15A1, 9A, 9C, 12C, AR-NW10A, 8A | 2019/4〜2022/3 | 2018S2-004 | 組頭 広志 | 東北大学 多元物質科学研究所 | ディラック酸化物の探索 | 4C, 7C, 9A, 9C, 16A, NW10A, 2A/B | 2018/10〜2021/9 |
2018S2-005 | 小澤 健一 | 東京工業大学 理学院 | BL-13B光電子分光システムのマイクロ測定を目指した高度化と機能性材料の精密物性評価研究 | 13B, 3B | 2018/10〜2021/9 |
2018S2-006 | 山崎 裕一 | (国)物質・材料研究機構 統合型材料開発 | コヒーレント軟X線回折によるメゾスコピック領域の磁気イメージング | 3A, 4C, 8A, 13A/B, 16A | 2018/10〜2021/9 |
2018S2-001 | 佐藤 宇史 | 東北大院理 | 高分解能角度分解光電子分光による新奇量子物質におけるエキゾチック準粒子の探索 | 28A/B | 2018/4〜2021/3 |
2018S2-002 | 佐藤 文菜 | 自治医大 | ソフトクリスタル群の微小外場誘起構造相転移におけるX線・UV-VIS同時in-situ測定 | 8A, 9A, 12C, NW10A, NW12A, NW14A, 15A1 | 2018/4〜2021/3 |
2018S2-003 | 足立 純一 | KEK物構研 | PF 2.5 GeVリングハイブリッドモード運転を活用した軟X線時間分解計測の展開 | 11A, 16A, 28A/B, 2B, 13A/B, NW14A | 2018/4〜2021/3 |
2017S2-001 | 熊井 玲児 | KEK物構研 | 外場および次元性による分子性固体の構造と物性の制御 | 8A, 8B, 7C, 4C, 3A, NE1A | 2017/4〜2020/3 |
2016S2-001 | 木村 正雄 | KEK-PF | 多次元マルチスケール計測による航空機用構造材料の耐熱性・耐環境性向上のための材料へテロ構造因子の解明 | 7A, 8A, 9A, 10C, 11B, 12C, 14B, 16A, NW2A, NW10A, 低速陽電子, 14C, 13A/B, 15A1, 15A2 | 2016/4〜2019/3 |
2016S2-002 | 高橋 嘉夫 | 東大院理 | STXM炭素学:局所化学種解析による有機物の進化と機能の解明 | 13A/B, 15A1 | 2016/4〜2019/3 |
2016S2-003 | 早稲田 篤 | 産総研 | キログラムの実現に向けたシリコンの格子定数均一性評価とその応用 | 3C | 2016/4〜2019/3 |
2016S2-004 | 山浦 淳一 | 東工大 | 元素戦略,ACCELプロジェクトにおける放射光利用研究:新電子材料,新触媒の機能性発現機構の解明 | 4C, 8A, 8B, 9A, 9C, 11A, 11B, 12C, NE1A, NW2A, 3A, NW10A, 2A/B | 2016/4〜2019/3 |
2016S2-005 | 藤森 淳 | 東大院理 | 新規スピントロニクス材料の薄膜・界面が示す特異な物性の多自由度軟X線分光 | 16A, 7A, 12C, 4C | 2016/10〜2019/9 |
2016S2-006 | 兵頭 俊夫 | KEK-PF | 低速陽電子回折法による表面構造解析 | 低速陽電子 | 2016/10〜2019/9 |
2015S2-005 | 組頭 広志 | KEK-PF | 酸化物量子井戸構造に誘起される新奇2次元電子状態とその機能探索 | 2A/B, 16A, 4C, 7C | 2015/10〜2018/9 |
2015S2-006 | 一柳 光平 | KEK-PF | 高強度レーザー誘起衝撃圧縮下における構造・反応ダイナミクス | AR-NW14A | 2015/10〜2018/9 |
2015S2-007 | 山崎 裕一 | 東大工 | 共鳴X線散乱による磁気テクスチャとそのダイナミクスの観測 | 3A, 4C, 8A, 8B, 11B, 13A/B, 16A, 2A/B, AR-NW14A | 2015/10〜2018/9 |
2015S2-008 | 近藤 寛 | 慶應大理工 | 先端軟X線分光の融合による活性触媒の電子状態と反応活性に関する研究 | 13A/B | 2015/10〜2018/9 |
2015S2-009 | 若林 裕助 | 阪大基礎工 | 高い時間・空間分解能を活用した表面構造物性研究 | 3A, 4C, AR-NE7A, AR-NW2A | 2015/10〜2018/9 | 2015S2-003 | 高橋 隆 | 東北大理 | 高分解能角度分解光電子分光による 高機能物質における新たな量子物質相の探索 | 28A | 2015/4〜2018/3 |
2014S2-004 | 深谷 有喜 | 日本原子力研究開発機構 | 全反射高速陽電子回折を用いた最表面構造決定 | 低速陽電子 | 2014/10〜2017/9 |
2014S2-006 | 野澤 俊介 | KEK-PF | 高効率時間分解X線吸収分光法を用いた光機能性材料におけるダイナミクス研究 | AR-NW14A, AR-NW10A, 12C, 9A | 2014/10〜2017/9 |
2014S2-001 | 熊井 玲児 | KEK・PF | 有機分子集合体の物性発現機構の解明とその最適化のための構造物性研究 | BL-8A, 8B, 3A, 4C, AR-NE1A, 7C | 2014/4〜2017/3 |
2014S2-003 | 澤 博 | 名古屋大学 | 結晶場解析による新しい量子格子液体系物質の研究 | BL-8A, 3A, 4C, 8B | 2014/4〜2017/3 |
2013S2-004 | 雨宮 健太 | KEK・PF | 外的要因による磁性薄膜の特性制御を目指した 軟X線XMCDを中心とする相補的研究 | 16A, 7A, 12C | 2013/10〜2016/9 |
2013S2-005 | 長嶋 泰之 | 東京理科大学 | ポジトロニウム負イオン光脱離実験の新展開とエネルギー可変ポジトロニウムビームの応用 | 低速陽電子 | 2013/10〜2016/9 |
2015S2-002 | 木村 正雄 | KEK-PF | 航空機用構造材料の耐熱性・耐環境性向上のための材料へテロ構造因子解明 | 15A1, 9A, 9C, 12C, AR-NW2A, 14B, 14C, 8A, 8B, 11A, 11B, 13A/B, 16A, 低速陽電子 | 2015/4〜2018/3→2016/3迄に短縮されました。 |
2013S2-001 | 松下 正 | KEK・PF | X線反射率曲線の時分割測定法の開発と応用 | NE7A, NW2A | 2013/4〜2016/3 |
2013S2-002 | 村上 洋一 | KEK・PF | 元素戦略プロジェクト・電子材料領域における放射光利用研究:軽元素アニオン系における機能発現機構の解明 | 2A/B, 3A, 4C, 8A/B, 16A, 28A/B, NE5C, NW10A, NW2A | 2013/4〜2016/3 |
2013S2-003 | 高橋 嘉夫 | 広島大院理 →東大院理 |
走査型透過X線顕微鏡(STXM)を用いたサステナブル科学の推進 | 13A、15A、16A | 2013/4〜2016/3 |
2012S2-004 | 早稲田 篤 | 産総研 | アボガドロ定数決定のための単結晶シリコンの結晶評価 | 3C | 2012/10〜2015/9 |
2012S2-005 | 中尾 裕則 | KEK・PF | 外場下共鳴軟X線散乱による構造物性研究 | 4C, 8A, 11B, 13A, 16A, 3A | 2012/10〜2015/9 |
2012S2-006 | 吉信 淳 | 東大物性研 | エネルギー変換材料の表面界面物性:VUV/SX放射光分光による研究 | 13A | 2012/10〜2015/9 |
2012S2-001 | 高橋 隆 | 東北大理 | 高分解能角度分解光電子分光によるディラック電子系の量子現象の解明 | 28A | 2012/4〜2015/3 |
2011S2-003 | 尾嶋 正治 | 東大 | 高分解能電子分光法を用いたグリーンナノデバイス構造の動作環境operando解析 | 2C, 28A/B | 2011/10〜2014/9 |
2010S2-003 | 長嶋 泰之 | 東京理科大学 | ポジトロニウム負イオンのレーザー分光とその応用 | 低速陽電子 | 2010/10〜2013/9 |
2010S2-004 | 中尾 朗子 | KEK・PF | 分子性結晶における構造物性研究 -外場下における物性と構造- | BL-4C, 8A, 8B, 4A, NE1A, NW14A | 2010/10〜2013/9 |
2010S2-001 | 雨宮 健太 | KEK/PF | 軟X線偏光スイッチングを用いたスピントロニクス材料の探求 | 16A,7A | 2010/4〜2013/3 |
2009S2-007 | 吉信 淳 | 東京大学 | 有機分子−電極系の構造・電子状態と電荷移動ダイナミクス | 13A | 2009/10〜2012/9 |
2009S2-008 | 中尾 裕則 | KEK・PF | 共鳴軟・硬X線散乱を相補的に用いた構造物性研究 | 2A,3A,4C,8A,8B,16A | 2009/10〜2012/9 |
2011S2-005 | 月原 冨武 | 兵庫県立大 | ターゲットタンパク研究プログラム | 5A,6A,17A,NW12A | 2011/10〜2012/3 |
2009S2-001 | 足立 伸一 | KEK/PF | 物質・生命科学における実時間構造ダイナミクス研究 | NW14A | 2009/4〜2012/3 |
2009S2-003 | 熊井 玲児 | 産総研 | 精密構造解析を中心とした強相関電子物質の物性発現機構の解明 | 4C,8A | 2009/4〜2012/3 |
2009S2-005 | 藤森 淳 | 東京大学 | 新規高温超伝導体および関連化合物の高分解能角度分光電子分光 | 28A | 2009/4〜2012/3 |
2009S2-006 | 武田 徹 | 筑波大学 | 分離型X線干渉計を用いた生体及び材料イメージングに関する研究 | 14C1 | 2009/4〜2012/3 |
2008S2-003 | 尾嶋 正治 | 東京大学 | 高分解能ナノ分光法を用いた新機能物質の電子状態解析 | 2C,16A | 2008/10〜2011/9 |
2008S2-004 | 若林 裕助 | KEK・PF | 磁場を用いた構造物性研究-磁場誘起相転移現象を中心に- | 3A,4C,新8B | 2008/10〜2011/9 |
2008S2-002 | 安藤 正海 | 東京理科大学総合研究機構 | 臨床応用・病理診断利用を目指す高性能X線屈折イメージングの基礎研究 | 14C | 2009/3/16〜2011/9 |
2006S1-001 | 藤浪 眞紀 | 千葉大 | 陽電子顕微鏡の開発 | 低速陽電子 | 2006/4〜2011/3 |
2008S2-001 | 月原 冨武 | 大阪大学 | ターゲットタンパク研究プロジェクト | 5A,6A,17A,NW12A | 2008/4〜2011/3 |
2007S2-002 | 大谷 栄治 | 東北大理 | X線イメージング法による融体の研究とその地球・惑星内部への適用 | 14C2 | 2007/4〜2010/3 |
2004S1-001 | 腰原 伸也 | 東工大理工 | 非均衡強相関材料開拓に向けたサブナノ秒分解X線回折ビームラインの建設と利用 | NW14,NW2,1A | 2004/4〜2009/3 |
2006S2-001 | 藤森 淳 | 東大新領域創成科学 | 強相関遷移金属酸化物の高分解能角度分解光電子分光による研究 | 28A | 2006/4〜2009/3 |
2006S2-002 | 間瀬 一彦 | 物構研 | コインシデンス分光による内殻励起、オージェ緩和、イオン脱離の研究 | 8A,12A,11B | 2006/4〜2009/3 |
2006S2-004 | 澤 博 | 物構研 | 放射光X線を用いた単結晶MEM解析による分子性物質系の分子軌道の直接観測 | 1A,4C | 2006/4〜2009/3 |
2006S2-005 | 熊井 玲児 | 産総研強相関電子技術研究セ | 軌道放射光を用いた強相関電子材料の構造解析による物性発現機構の研究 | 1A,4C | 2006/4〜2009/3 |
2005S2-002 | 尾嶋 正治 | 東大工 | コンビナトリアル高分解能光電子分光による半導体・磁性体ナノ構造のin-situ解析 | 2C,1C,28A | 2005/10〜2008/9 |
2005S2-003 | 有馬 孝尚 | 東北大多元研 | 放射光X線回折による磁場誘起相転移の研究 | 16A1,4C | 2005/10〜2008/9 |
2005S2-001 | 武田 徹 | 筑波大人間総合科学 | 分離型X線干渉計を用いた位相コントラスト法による生体in vivo観察-part III- | 14C1 | 2005/4〜2008/3 |
2006S2-003 | 秋本 晃一 | 名大工 | 表面X線回折法による半導体表面構造の解析と界面構造の制御 | 15B2 | 2006/4〜2008/3 |
2006S2-006 | 若槻 壮市 | 物質構造科学研究所 | タンパク3000プロジェクト タンパク質の個別的解析プロジェクト | 5A,6A,17A | 2006/4〜2007/3 |
2003S1-001 | 澤 博 | 物質構造科学研究所 | 強相関電子系物質の新物質探索と物性発現機構解明のためのBL建設 | 1A | 2003/4〜2006/3 |
2003S2-001 | 秋本 晃一 | 名古屋大学大学院工学研究科 量子工学専攻 | 表面X線回折法による半導体表面構造の解析と界面構造の制御 | 15B2 | 2003/4〜2006/3 |
2003S2-002 | 若槻 壮市 | 物質構造科学研究所 | タンパク3000プロジェクト タンパク質の個別的解析プログラム | 18B,6A,NW12 | 2003/4〜2006/3 |
2002S2-001 | 武田 徹 | 筑波大学臨床医学系 | 分離型X線干渉計を用いた位相コントラスト法による生体in vivo 観察 | 14B,14C1 | 2002/4〜2005/3 |
2002S2-002 | 尾嶋 正治 | 東京大学大学院工学系研究科 | 半導体・磁性ナノ構造の高分解能電子分光 | 11A,2C,1C | 2002/4〜2005/3 |
2002S2-003 | 桜井 健次 | (独)物質・材料研究機構物性解析研究グループ | 非走査型蛍光X線イメージング法によるアクティブ計測技術の開発 | 4A,16A1 | 2002/4〜2005/3 |
2001S2-002 | 村上 洋一 | 東北大学大学院理学研究科 | 強相関電子系における電荷・スピン・軌道・格子秩序の研究 | 4C,9C,16A,1B | 2001/10〜2004/9 |
2001S2-003 | 太田 俊明 | 東京大学大学院理学研究科 | 軟X線エネルギー分散表面XAFSの開発とその表面化学への応用 | 7A | 2001/10〜2004/9 |
2000S2-002 | 伊藤 正久 | 姫路工業大学理学部 | X線磁気回折による強磁性体のスピンおよび軌道磁気モーメントの密度分布に関する研究 | 3C3 | 2000/4〜2003/3 |
2000S2-003 | 高橋 敏男 | 東京大学物性研究所 | 表面X線回折法による半導体と金属および絶縁体の界面構造と物性 | 15B2 | 2000/4〜2003/3 |
99S2-002 | 板井 悠二 | 筑波大学臨床医学系 | 分離型X線干渉計を用いた位相コントラスト法によるin vivo 生体観察 | 14B,14C | 1999/10〜2002/9 |
99S2-003 | 雨宮 慶幸 | 東京大学大学院新領域創成科学研究科 | X線エリプソメトリーの開発と応用 | 4A,15B1,15C | 1999/10〜2002/9 |
97S1-002 | 尾嶋 正治 | 東京大学大学院 工学系研究科 | 量子ナノ構造形成過程・新物性解析の研究 | 3B,1C | 1997/4〜2002/3 |
99S2-001 | 八木 健彦 | 東京大学物性研究所 | 超高圧高温X線その場観察実験の精密化と下部マントル物質の物性研究 | 13B | 1999/4〜2002/3 |
98S2-003 | 小出 常晴 | 物質構造科学研究所 | 内殻吸収磁気円二色性によるナノスケール磁性体の電子状態・磁気状態の研究 | 28A,AR-NE1B,11A | 1998/10〜2001/9 |
98S1-001 | 虎谷 秀穂 | 名古屋工業大学 セラミックス研究施設 | 高分解能放射光粉末回折による結晶構造解析法の開発研究 | 4B2 | 1998/4〜2001/3 |
98S2-001 | 村上 洋一 | 物質構造科学研究所 | 強相関電子系における電荷と軌道秩序状態の直接的観測 | 4C,16A2 | 1998/4〜2001/3 |
98S2-002 | 辛 埴 | 東京大学物性研究所 | 直線偏光を利用した軟X線ラマン散乱および光電子分光の研究 | 2C,16 | 1998/4〜2001/3 |
97S2-001 | 伊藤 健二 | 物質構造科学研究所 | 空間に配向した分子からの光電子の角度分布に関する研究 | 2C,16B,28A | 1997/10〜2000/9 |
97S1-001 | 伊藤 正久 | 姫路工業大学理学部 | X線磁気回折による強磁性体の軌道およびスピン磁気モーメントの研究 | 3C2 | 1997/4〜2000/3 |
97S1-003 | 高橋 敏男 | 東京大学物性研究所 | 表面X線回折法による結晶成長素過程の研究 | 15B | 1997/4〜2000/3 |
96S-001 | 菊田 惺志 | 東京大学工学部 | 核共鳴散乱の基礎と応用 | NE3,15C,14B | 1996/4〜1999/3 |
96S-002 | 八木 健彦 | 東京大学物性研究所 | 超高圧高温X線その場観察実験に基づく下部マントル構造の解明 | 13B | 1996/4〜1999/3 |
94S-001 | 菅 滋正 | 大阪大学基礎工学部 | 相転移に伴う電子状態の高分解能測定 | 3B,2B | 1994/4〜1997/3 |