PF

PF研究会「開発研究多機能ビームラインの建設と利用」②
Beamline for R&D: Construction and Use

 
2022年11月25日掲載

<趣旨>

 PF、UVSOR、HiSORの3施設は、放射光学術基盤ネットワークの中核的事業として、PFに開発研究多機能ビームラインを建設するための準備を進めてきた。このビームラインは、柔軟性を格段に向上させることで、革新的なアイディアの試行の場、若手人材の成長の場として機能し、放射光科学の持続的発展に貢献する。また、遠隔・自動測定の機能強化、機器の長寿命・低コスト化など、全ての放射光施設に共通の重要課題の解決に貢献する。
 KEK研究実施計画2022において、PFの後継施設の候補となるHybridリングの実現に向けた開発研究が採択された。開発研究多機能ビームラインを早期に建設して、Hybridリングで展開される放射光2ビーム利用の技術実証を進め、サイエンスの成果を創出することが計画されている。
 本研究会では、施設側からビームラインの検討の状況を説明し、それを受けて利用者側からサイエンスの提案を行う。また、ビームラインで実施する開発研究やビームラインの運用方法に関する議論を行う。提案や議論を検討に反映させることで、開発研究多機能ビームラインにおいて、放射光2ビーム利用による画期的なサイエンスの成果の創出を可能にすることを目的とする。

<概要>

日時:2023年1月5日(木)~1月6日(金)
   PF研究会①のホームページはこちら

場所:KEKつくばキャンパス・小林ホール + オンライン(ハイブリッド)
   A会場:小林ホール B会場:4号館セミナーホール C会場:2号館大会議室

提案者:高橋嘉夫(PF-UA・会長)、解良聡(UVSOR・施設長)、
    島田賢也(HiSOR・センター長)、船守展正(PF・実験施設長)

世話人:五十嵐教之、清水伸隆、若林大佑、田中宏和(KEK物質構造科学研究所)、
    宮内洋司(KEK加速器研究施設)、太田紘志(UVSOR)、有田将司(HiSOR)

参加費:無料

見学ツアー:下記の見学ツアーを開催します。ご希望の方は参加フォームよりお申込み下さい。
       見学内容:開発研究多機能ビームラインの建設予定サイトや光源加速器を解説付きでご案内します。
       Ⅰ 1/5(木)10:45-12:00
       Ⅱ 1/6(金)13:15-14:30

講演募集:今回の研究会では一般講演(2ビーム利用提案)を募集します。原則としてオンサイトでご講演いただきます。
     ご希望の方は参加フォームに「講演タイトル」と「内容(300文字程度)」をご入力下さい。
     プログラムの都合上、希望者全員にはご講演いただけない場合もございます。予めご了承下さい。

旅費のサポート:講演者には共同利用実験に準ずる旅費を支給させていただく予定です。
        参加フォームよりお申込み下さい。
       

お問い合わせ:研究会事務局(pf-kenkyukai@pfiqst.kek.jp)までご連絡下さい。

                                  

重要な締切:
  講演の申し込み: 2022年12月14日(水)
  見学ツアーの申し込み: 2022年12月26日(月)

<プログラム>

※KEK Proceedings 2022-6                                        
1月5日(木)
10:45~12:00見学ツアーⅠ
開会挨拶・研究会①のまとめ
司会:五十嵐教之
13:00~13:15開会挨拶
高橋嘉夫(PF-UA・会長)、朝倉清高(PF-UA・戦略・将来計画担当幹事)
13:15~13:45 概要説明
船守展正(KEK物構研・PF施設長)
13:45~14:05 開発研究多機能ビームラインBL-11の検討状況
若林大佑(KEK物構研・放射光実験施設)
14:05~14:252ビーム利用研究の具体例
小澤健一(KEK物構研・放射光実験施設)
14:25~14:35 休憩
パラレルセッション1(3会場)※
14:35~15:55 A会場(司会:朝倉清高, 北大): XAFS小角散乱原子力基盤研究一般講演(朝倉清高, 北大)
B会場(司会:横谷明徳, 量研): タンパク質結晶構造解析放射線生物医学利用一般講演(中川清子, 都産業技研)
C会場(司会:岩山洋士, UVSOR): 粉末回折表面科学表面界面構造一般講演(岩山洋士, UVSOR)
15:55~16:05 休憩
パラレルセッション2(3会場)※
16:05~17:25 A会場(司会:手塚泰久, 弘前大): 原子分子科学X線発光低速陽電子(SPF)一般講演(太田紘志, UVSOR)
B会場(司会:阿部善也, 東京電機大): 位相計測X線顕微分光分析物質物理X線トポグラフィー鉱物・合成複雑単結晶
C会場(司会:岩佐和晃, 茨城大): 高圧構造物性固体分光核共鳴散乱動的構造
1月6日(金)
パラレルセッション(6会場)のまとめ
司会:高橋嘉夫
9:00~11:00 各セッション報告
朝倉清高 (北大)横谷明徳(量研)岩山洋士(UVSOR)手塚泰久(弘前大)阿部善也(東京電機大)岩佐和晃(茨城大)
講評
矢橋牧名(理研)
11:00~11:10 休憩
総合討論・閉会挨拶
司会:高橋嘉夫
11:10~11:20 PF-UA幹事挨拶 
若林裕助(PF-UA・戦略・将来計画担当幹事)
11:20~12:20 総合討論
12:20~12:30 閉会挨拶
船守展正(KEK物構研・PF施設長)
13:15~14:30見学ツアーⅡ
※ PF-UAのUGを6セッションに割り振って名簿順に記載しています。発表順は各セッションの司会者が決定します。UGの枠を超えた議論の時間を確保するため、各講演の発表時間を10分とします。各セッションへの参加は自由です。専門外のセッションへの参加も歓迎します。

開発研究多機能ビームラインは、フォトンファクトリー新放射光源施設計画の実現に向けた開発研究の一環として、放射光2ビーム利用の技術実証を進めるという重要なミッションを担います。これを鑑みて、フォトンファクトリーの研究環境整備と将来計画推進のために設置された「フォトンファクトリー先端化寄附金」を本ビームライン建設費の一部に充当させていただく予定です。今後とも、フォトンファクトリーへのご支援をよろしくお願い申し上げます。



更新日 2023-3-24