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KENS研究会「VIN-ROSEを使ったサイエンス」開催

物構研トピックス
2012年1月24日

1月18日、KEKの中性子科学研究施設で建設計画を進めている共鳴型スピンエコー分光器VIN-ROSEによって拓かれるサイエンスに関する研究会が行われました。

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VIN-ROSEは、来年度のビーム受け入れを目指してJ-PARC/MLFのBL06に京都大学と共同で建設計画を進めています。この装置は原子や分子がピコ秒(1兆分の1秒)から100ナノ秒(1000万分の1秒)程度の時間で動く様子を観察することができ、日本発祥の技術が随所にちりばめられた非常にユニークな装置です。この研究会では、このVIN-ROSEを用いてどのようなサイエンスの発展が期待できるかについて、11件の発表が行われました。その研究分野は磁性や液体、タンパク質など非常に多岐にわたり、24名の参加者で時間を超過しての熱い議論が交わされました。
なお、VIN-ROSEとはフランス語でロゼワインを意味しています。この装置も10年近くの年月をかけて設計を行ってきており、まさに熟成が進んできた状態だと言えます。現在、設置する機器の製作に向けて最終準備中、そして今夏、いよいよ建設が開始されます。VIN-ROSEにご期待ください。