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つくばソフトマター研究会を開催

物構研トピックス
2012年9月 3日

KEK物質構造科学研究所は、8/30,31の2日間にわたってKEK東海1号館にてCMRC※1 研究会「つくばソフトマター※2研究会」を開催しました。

研究会の様子

つくばソフトマター研究会は元々つくば地区のソフトマターに関する研究者の交流を目的とした会議で、 今回は筑波大学(つくば)、産業技術総合研究所(つくば)、東京大学(柏)に 続いて4回目の会議になります。

今回の研究会では13件の招待講演、一般参加者から6件の講演が行われ、高分子、 液晶、界面活性剤といった典型的なソフトマターだけでなく、タンパク質、DNA などの生体分子に関する研究成果について報告が行われました。 また、J-PARCのある東海キャンパスで開催されたということで、ソフトマター観測に有用なJ-PARCの中性子散乱装置に関して3件の講演が行われ、最後にJ-PARCでの実機の見学を行いました。

つくばソフトマター研究会の特徴は自由な雰囲気で活発な議論が行われ ることで、今回も46人の参加者によって予定の時間を超過するほどの議論が行わ れました。

用語解説

  • ※1 CMRC

    構造物性研究センター(Condensed Matter Research Center)の略。KEK物構研の擁する研究センターの1つで、放射光、中性子、ミュオンを利用する研究施設を基盤に、ソフトマタ―系、極限環境下物質系、表面界面系、強相関電子系の4分野を中心とした研究を行っている。

  • ※2 ソフトマター

    プラスチックやゴムなどの高分子や、液晶、石けんなどの柔らかい物質の総称。金属、ガラス、セラミックス、半導体以外のほとんどがソフトマターで、ゼリーのように柔らかいものから鉄より丈夫な特殊繊維まで、非常に幅広い性質を持っている。


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