PFユーザーの荒川悦雄さん(東京学芸大学・准教授)が、フォトンファクトリーPF-AR NE7Aで撮影した「X線で光る宝石と岩塩」の写真が、平成27年度科学技術週間における科学技術の「美」パネル展の出展作品として選出されました。
教育大学の教員である荒川さんは、将来理科教員になる学生に放射光を用いた物理教育を試みたいと考え、教材作成に取り組みました。放射線によってシンチレーターが発光する現象を視覚的に理解するために、可視光領域の発光が知られている宝石を用い、放射線検出器の導入教材として用いるための写真を撮影しました。
さまざまな宝石や岩塩を用意し、PF-ARの高エネルギー白色X線を照射すると、それぞれ宝石自体の輝きとは違う美しい輝きが発光現象により現れました。撮影した写真は、東京学芸大学において放射線検出器に関する教育に使用し教育効果を上げるとともに、研究等の過程や成果などで発生した美しく感動的な画像として表記展示会に出展し、多くの人の目に触れることになります。