4月23日、タイ王国のマハ・チャクリ・シリントーン王女殿下、プアンゲッゲオ駐日タイ王国特命全権大使他ご一行がKEKにご来訪されました。午前中はつくばキャンパスをご視察になられ、フォトンファクトリー(PF)は村上洋一施設長の案内で、この春に改造を終えたばかりのタンパク質結晶構造解析ビームラインBL-17Aを中心にいくつかのビームラインをご覧になられました。殿下は、村上施設長の説明に熱心にメモを取っておられました。また、殿下は、医学や生命科学に強いご関心をお持ちであり、BL-17Aの試料交換ロボットなど最新のタンパク質結晶構造解析装置を興味深くご覧になられていました。
午後には東海キャンパスで、J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)を含めた施設をご視察になられました。
タイ王国には、日本から移設された光源加速器を改良して建設された放射光施設「タイ放射光研究所(SLRI)」があり、KEKとの間に学術研究協力に関する覚書を締結しています。光源加速器の移設やビームライン・実験設備の整備、また若手研究者や技術者の人材育成のために、フォトンファクトリーやKEK加速器研究施設が協力してきています。