ナノテクキャリアアップアライアンス(Nanotech CUPAL)の取組みによる講習会「第1回放射光利用技術入門コース」の実技講習が6月1-2日の2日間、フォトンファクトリーのBL-10Cで行われました。
Nanotech CUPALは文部科学省「科学技術人材育成コンソーシアムの構築事業」に基づいて昨年度設立されたアライアンス団体です。TIA-nanoと京都大学を中心にして総計15機関が参画し、アライアンス機関の若手研究者や博士後期課程の学生を主な対象として人材育成プログラムを展開しています。KEKはTIA-nanoの中核機関として、放射光利用に関わる入門コースと上級コースの講習会プログラムを用意、実施しています。
その第1回入門コースとして、小角散乱をテーマに行われました。講習会は講義と実習のセットになっており、今回は2月26日の講義に続く実習で、装置構成、操作法、実験手順、サンプル評価、解析のコツ、などの講習がBL-10Cにて行われました。参加者からは講師の清水伸隆准教授(KEK物構研)に向けて熱心な質問が寄せられていました。
フォトンファクトリーでは、今後も本事業による入門コースの講習会を年2回のペースで実施する予定です。第2回入門コースは粉末X線回折をテーマに、8月末の講義、11月頃の実習を予定しています。現在参加者を募集しています。取組みや募集情報の詳細はKEKのNanotech CUPALサイト、もしくはNanotech CUPAL本部事務局のサイトをご覧下さい。