元フォトンファクトリー(PF)施設長、故岩崎博名誉教授が叙位(正四位)、叙勲(瑞宝中綬章)を授与され、6月10日にKEKつくばキャンパスにおいてご遺族に伝達式が執り行われました。
岩崎博先生は平成27年2月24日に、肺炎のため81年の生涯を閉じられました。先生は、昭和61年に高エネルギー物理学研究所(現:高エネルギー加速器研究機構)に教授として着任され、測定器研究系主幹を務められた後、平成3年から平成6年まで、PF施設長を務められました。ご退職後は立命館大学理工学部に移られ、小型放射光実験施設(立命館大学SRセンター)の立ち上げおよび同施設の発展にご尽力されました。先生のご専門は放射光を用いたX線結晶回折学で、特に長周期構造合金の相転移の研究および高圧構造相転移研究などに、数多くの業績を挙げられました。
伝達式終了後には、野村昌治理事、山田和芳物構研所長、村上洋一PF施設長、亀卦川卓美准教授とともに、岩崎先生を偲んで懇談が行なわれました。
岩崎博先生のご冥福を心よりお祈りいたします。