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ImPACTキックオフシンポジウムで挿入光源開発を報告

物構研トピックス
2015年6月15日

6月1日、大阪大学吹田キャンパスにて、ImPACTプログラム「ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現」キックオフシンポジウムが開催され、フォトンファクトリーの山本 樹(やまもと・しげる)教授がマイクロアンジュレーター開発の現状および今後の計画について報告を行ないました。100名を超える参加者により、活発な意見交換が行なわれました。

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ImPACTは内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が推進する革新的研究開発推進プログラムで、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を促進し、社会のあり方を変えるようなイノベーションの実現を目指したプログラムです。「ユビキタス・パワーレーザーによる安全・安心・長寿社会の実現」は、そのプログラムのひとつで、X線自由電子レーザー(XFEL)を超小型化するための研究開発を推進しています。

XFELの超小型化には、電子加速器とアンジュレーターの小型化が必要です。このため、山本教授はマイクロアンジュレーターの開発に取り組んでおり、通常のアンジュレーター技術で実現できる周期長を一気に1/10に短縮するための技術開発を進めています(当面の周期長は4mm)。この開発は、XFELをはじめ放射光源の小型化・放射の高エネルギー化に貢献することが期待されています。

山本教授は、マイクロアンジュレーター開発を推進する大学院生・ポスドクを募集しています。ご興味を持たれた方は山本 樹(shigeru.yamamoto[at]kek.jp, [at]を@に置き換えてご利用ください)までご連絡ください。

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