元物質構造科学研究所(物構研)副所長であり、名誉教授の松下 正先生(享年72歳)におかれましては、7月7日(金)にご逝去されました。ここに謹んでお知らせいたします。
ご葬儀は、故人のご意向により、家族葬にて行われたとのことです。
松下先生は、フォトンファクトリー(PF)の建設期からのスタッフとして活躍され、1991年から1997年までの6年間は、測定器研究系研究主幹を務められました。また、1997年4月の物構研発足時には初代の副所長に就任され、2006年3月までの9年間副所長を務められました。このようにPFおよび物構研の運営に関して長年ご尽力いただいた一方で、波長分散型XAFS法、多波長分散型X線反射率測定法など、放射光を用いた独創的な測定手法を開発され、物質科学に多大な貢献をされています。
2008年3月に定年退職後はダイヤモンドフェローおよび名誉教授として、引き続き物構研にご支援いただくとともに、表面・界面の構造変化の実時間観測など、最近まで精力的に放射光研究を続けていらっしゃいました。
松下先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。