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TIAかけはしワークショップ「放射光利用における新分野開拓のための連携形成」開催

物構研トピックス
2017年3月28日

2017年3月22日、つくばイノベーションプラザ大会議室において、TIAかけはしワークショップ「放射光利用における新分野開拓のための連携形成」が開催されました。

TIAは、産総研・NIMS・筑波大・KEK・東大の5研究機関と、経団連とで運営する研究拠点で、2016年に「つくばイノベーションアリーナ」から「TIA」に改称されました。TIAかけはしとは、TIA中核5機関が組織の枠を超えて連携し新領域を開拓するための「調査研究」を支援する事業で、1回目の今年度は39のテーマが採択されました。

そのひとつに、KEKが代表機関となった、産総研・NIMS・筑波大・東大の研究者による共同提案として「放射光利用における新分野開拓のための連携形成(代表者:熊井 玲児 氏・物質構造科学研究所 放射光科学研究施設 構造物性グループ)」があります。このワークショップは、KEKの放射光施設フォトンファクトリーが、TIAの構成メンバーである各研究機関のなかで、放射光利用のニーズを探索し、新たな利用分野の拡大や将来の放射光源での展開について議論するための場として開催されたものです。

ワークショップでは、各研究機関から研究者が集まり、半導体や航空機材料などの工業分野の話題から、微生物や土壌など生物分野、あるいは創薬や医学分野の話題が提供されました。従来の研究手法に加え、放射光を活用することで成果が期待できる研究例が紹介され、施設側からは具体的な実験についての提案がありました。また、既に放射光を利用している研究者からは、他の放射光施設や他の分析手法との比較など、研究者たちの声を代弁する意見も聞かれました。

今後はより広い分野から多くの人が集まることで、TIAの枠組みを生かした放射光活用の輪が広がることが期待されます。

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◆開催趣旨およびプログラムの詳細

TIAかけはしワークショップ「放射光利用における新分野開拓のための連携形成」