6月17日(土)多摩六都科学館にて、「『やわらかいモノ』を科学してみよう」を開催しました。
身の回りにある「やわらかいモノ」=ソフトマターについて、粘性や弾性とは何か、クイズ形式のビデオを取り入れるなどして、物構研副所長の瀬戸秀紀教授が講義を行いました。
また、コーンスターチを使った実験では、ダイラタンシーという現象を体験しました。
参加者からはJ-PARCで行われている実験や、ソフトマターの研究についての質問がされ、身近なサイエンスに興味を持ってもらえたようで、参加した小学生は「片栗粉を使って、家でもう一度やってみたい」と、話していました。
6月23日(金)には、瀬戸教授が岩手県の紫波町図書館にて「やわらかな物質を科学する -銃弾を受け止めるお菓子はどれ?!-」というタイトルで話題提供しました。
これはKEKキャラバンの一環で、紫波町図書館の大人向け企画「夜のとしょかん」の第10夜でもあり、閉館後の図書館には40余名が集まりました。
参加者は身近なソフトマターについて考えたり、科学を研究する心について語り合いました。
参加者の質問に応じて、瀬戸教授が「誰でも興味を持って探求すればそれは研究なんです。『不思議だな、おもしろいな』と思うことが大事です」と語り、
複数枚のアンケートに「その言葉に勇気づけられました」と書き残されていました。
ILC誘致の候補地である岩手県では加速器への関心が高まっていて、会場からは「よくワカラナイ『加速器』というものを使って、身近な分かりやすいものを研究していることがよく分かりました」というコメントも。