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【KEKサイエンスカフェ】 7月 「結晶」→「チョコレイト・サイエンス」

物構研トピックス
2017年9月 6日

毎週金曜日の夜、つくば駅前BiVi2階にて開催されているKEKサイエンスカフェですが、7月は物構研が担当しました。9月10月も物構研からの話題提供の予定です。お楽しみに。

7/7 「結晶」放射光科学研究系 構造物性グループ 熊井 玲児 先生

七夕の夜のサイエンスカフェは、結晶の定義やどうやって作るか、調べるかをみんなで学びました。「結晶」と「結晶のようで結晶でないもの」を比べましたが、外見だけで見分けるのは難しいですね。顕微鏡で見た結晶を、携帯電話で記念撮影していた方も。うまく撮れたでしょうか?

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ケイ素のインゴットのつくり方の話をする熊井先生(左)と顕微鏡越しにダイヤモンドを撮影しているところ(右)

7/14 「結晶」放射光科学研究系 構造物性グループ 熊井 玲児 先生

前回のおさらいと、X線回折について学びました。構造解析の手法と、それを活用した熊井先生の研究について、原子の構造が変わると物性が変わる、だから、ほしい性質を求めて構造を作り上げるというお話でした。熱心にメモをとっている方もいらっしゃいましたし、質問の手も多く挙がりました。
結晶ができる様子を写した動画をみんなで見ましたが、キラキラしてきれいでしたね。

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仕事帰りの参加者たち(左)と質問に応じる熊井先生(右)

7/21 「チョコレイト・サイエンス」中性子科学研究系 ソフトマターグループ 山田 悟史 先生

油脂を研究している山田先生によるサイエンスカフェは、満員御礼。昔の人は経験によって知っていた美味しいチョコのつくり方「テンパリング」を科学的に説明しました。身振り手振りを使って、チョコレートの身になっての解説でした。これを証明したのが、7月前半の熊井先生のお話で習った放射光によるX線回折だったのですね。
山田先生が実際に見てきた本場ベルギーのチョコレート作りの写真も披露されました。今どきのショコラティエは「今、チョコレートが結晶化してるんだ」と言うそうです。

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身振り手振りで解説をする山田先生(左)とベルギーのチョコレート作りを紹介しているところ(右)

7/28 「チョコレイトサイエンス」東京フード株式会社 路川 聡一 先生・
中性子科学研究系 ソフトマターグループ 山田 悟史 先生

7月最終週のサイエンスカフェ会場は、つくば市とつくば市内にあるチョコレート製造会社 東京フード株式会社のコラボイベント Chocosil の展示があり、テーブルにはチョコレート原料のサンプルがあるなど、いつもと違った雰囲気で始まりました。
まず講師を務めたのが東京フード 研究開発部の路川先生。チョコレートの原料から製作工程までを紹介したあと、チョコレートに含まれる油脂を原子モデルで説明してくださいました。貴重な10年モノのVI型結晶化したチョコレートも展示されました。
続いては、山田先生の解説による実食体験。テンパリングのあるなしで、触感や食感、味がどう違うのかを五感を使って感じ取りました。テンパリングしないと型から抜けにくい、パキッと割れないという感想があちこちから聞こえてきました。みんなで作ったグラフには、カカオの風味のありなしなどを、敏感に感じ取った様子が表れていました。

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東京フードの路川先生(左)と結晶の型が違うチョコレートを型から外しているところ(右)

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