フォトンファクトリー BL-19は、1987年から2014年まで東京大学 物性研究所の専用ビームラインとして共同利用に供されてきましたが、今年新しいビームラインとして生まれ変わることになりました。 BL-19での物性研究所 軌道放射物性研究施設の活動については、「軌道放射物性研究施設 (SOR)つくば分室での放射光実験のあゆみ」(東京大学 物性研究所)にまとめられています。
高輝度の軟X線領域の新しいビームラインは2つのブランチからなり、片方には走査型透過X線顕微鏡(STXM)が設置され、もう片方はフリーポートとなりユーザーの持ち込み装置にも対応する予定です。 STXMを活用した研究は、最近、産業界におけるイノベーション創出や、環境・地球・惑星科学などの分野での展開が計画されています。 このビームラインの完成により、これまで放射光の利用が限られていたこうした新しい分野への放射光利用の拡大と成果創出が期待できます。 今年度中に新しい挿入光源(可変偏光アンジュレーター)の建設、ビームラインコミッショニングを開始する予定です。
3月下旬から進められてきた解体工事が終了し、現在新しいビームラインの建設が進められています。解体工事の様子を写真でご紹介します。
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