11月13日、KEKつくばキャンパスで開催された「KEKスチューデント・デイ」の研究発表において、総合研究大学院大学 高エネルギー加速器科学研究科 物質構造科学専攻の亀沢 知夏(かめざわ ちか)さんが機構長賞を受賞しました。
亀沢さんは、物質構造科学研究所 兵藤 一行 准教授の指導と、東北大学への特別研究派遣学生として多元物質科学研究所 矢代 航 准教授の指導のもと、フォトンファクトリーの放射光や実験室のX線発生装置を用いたイメージングで物質の「かたさ」を評価する手法開発に取り組んでいます。このような手法はエラストグラフィーと呼ばれ、超音波を用いた装置はすでに実用化され、乳がんの検査などに使われています。X線を用いると画像の空間分解能が飛躍的に上がることから、より初期のがんの発見やがんの機序の解明に繋がる知見が得られることが期待されます。
KEKでは、総合研究大学院大学をはじめ、連携大学院、特別共同利用研究員など、100名を超える大学院生が学び、研究を行なっています。KEKスチューデント・デイはそれらの大学院生が一堂に会し、研究成果を発表することにより交流を深めるイベントで、毎年1回行われています。
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