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第14回核破砕材料技術国際ワークショップが開催されました

物構研トピックス
2018年12月 6日

核破砕材料技術国際ワークショップ(International Workshop on Spallation Materials Technology,IWSMT)は、核破砕標的材料や加速器駆動核変換システム材料を主なテーマに隔年で開催する国際会合です。

今年は J-PARCセンターがホスト機関となり、11月11日~16日に福島県いわき市のいわき産業創造館等を会場として開催されました。 日本をはじめ、ヨーロッパやロシア、アメリカ、中国の大学、研究機関、民間企業から総勢約60名の参加がありました。

陽子線の照射効果、液体金属による腐食・脆化、照射損傷(DPA 等)の基礎研究、材料・機器の技術開発の最新成果、高エネルギー量子線の大強度化に伴う各標的システムの寿命評価に加えて、原発事故で残留する放射化物の物理特性の議論があり、さらに各機関の照射後試験の状況等報告がありました。

ワークショップのようす
海外からの参加者が約半数を占めた

併せて、福島第一原子力発電所とその近隣エリアの見学ツアーが開催されました。 住民ボランティアによるガイドツアーでは、周辺住民がいまだに津波や福島第一原発事故の影響で苦しんでいることを語ってくれました。 また、東電による福島第一原子力発電所内のガイドツアーでは、汚染水や放射化廃棄物の課題の説明がありました。

浪江町の海岸付近
旧冨岡第二中学校校舎
浪江町役場前にて

関連情報:J-PARCセンター IWSMT-14特設ページ