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水戸農業高等学校でチョコレイト・サイエンスを開催

物構研トピックス
2019年9月30日

7月31日(水)、茨城県立水戸農業高等学校にて、高校3年生の課外授業の一環としてチョコレイト・サイエンスを開催しました。 食品加工を科学の目を通して理解することができるチョコレイト・サイエンスを、農学を志す学生に体験させたいという理科担当教諭のご提案で実現したもので、男子生徒7名と女子生徒1名が参加しました。 講師は、物構研 中性子科学研究系の山田 悟史 助教が務めました。

実験では、融かしたチョコレートを単純に冷やしただけのものと、テンパリング(温度操作)をしたチョコレートを作り分けます。 参加した高校生のみなさんは、同じ材料から、作り方の違いによって品質が異なるチョコレートができること、その違いがどこからくるのか説明を受けました。 そして、チョコレートの中の細かい構造を調べるために放射線が使われていること、そのような研究ができる実験施設が茨城県にあること、調べた結果は工業的なチョコレート生産に活用されていることを知りました。 チョコの作り方で味や食感が変わったことを実感し、商品として売られているチョコレートは口に入れたときの溶けやすさや食感が計算されて作られていることを知り、とても驚いていました。

実験の後には、授業の一環として、参加した学生のみなさんが使った容器などの片付けを担当しました。
事後のアンケートでは「チョコ一つにものすごい秘密があり、研究のおもしろさを知った」「チョコの他の食べ物についても知りたい」「放射線についてくわしく知りたい」などの感想が寄せられました。

終了後、講師から体験に基づく進路選択についての話題提供もあり、卒業を控えた高校生のみなさんには刺激になったのではないでしょうか。


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