9月27日、第37回PFシンポジウムがオンラインで開催されました。2020年3月に開催予定だった2019年度量子ビームサイエンスフェスタ(第11回MLFシンポジウム/第37回PFシンポジウム)のうち、PFシンポジウムおよびPF-UA総会について代替開催したものです。フォトンファクトリー(PF)とPFユーザーアソシエーション(PF-UA)の共同主催で、学術セッションは設けられず、午前中は「PF施設報告」、午後は「PFの将来計画」および「PF-UA総会」がプログラムされました。日本国内各地の大学・研究所・民間企業の研究者・学生はもとより、アジア・欧米地域からの参加もあり、参加者数は179名となりました。
シンポジウムは、東京大学 清水敏之PF-UA会長の挨拶で始まり、午前のPF施設報告では、船守展正実験施設長からPFのCOVID-19対応やPAC制度改正などの報告がありました。続いて、2020年度に新たに設立された物構研の量子ビーム連携研究センターについて雨宮健太センター長から設立目的や組織などについての報告があり、最後に意見交換がなされました。
午後のPFの将来計画のセッションでは、船守実験施設長から、短期計画としてのPFリングの高度化、長期計画としてのHybridリング計画についての概要説明がありました。その後、KEK 加速器研究施設の原田健太郎准教授からHybridリング計画を含む光源計画案について、物構研 野澤俊介准教授から新リングの特徴を軸とした研究の展開について説明があり、最後に意見交換がなされました。次にPF-UA総会が行われ、最後に物構研 小杉信博所長の挨拶で締めくくられました。
2020年度の量子ビームサイエンスフェスタは2021年3月9日~11日にオンライン開催の予定です。
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