国立大学法人 総合研究大学院大学(総研大) 高エネルギー加速器科学研究科 物質構造科学専攻の亀沢 知夏(かめざわ ちか)さんが、第5回SOKENDAI賞を受賞しました。
SOKENDAI賞は、総研大の理念と目的に照らして特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し学位を取得する学生を表彰するものです。
学位論文「動的X線エラストグラフィによる弾性率の可視化」の内容はもちろんのこと、総研大の特別研究派遣制度による東北大学 多元物質科学研究所での研究や、全学事業であるSOKENDAI研究派遣プログラムを使って滞在したハーバード大での研究など、総研大の教育プログラムを十分に活用して研究成果をあげたことが、総研大の理念である高い専門性・広い視野・国際的通用性という面で優れていると評価されました。
亀沢さんは、2018年、2019年のKEKスチューデントデイで連続して機構長賞を受賞するなど、KEK内でも優秀な成績が認められていました。
SOKENDAI賞は通例では総研大の学長から授与されるものですが、今回はCOVID-19対策のため9月28日にKEKつくばキャンパスで行われた学位記授与式の後、高エネルギー加速器科学研究科の磯 暁 研究科長より賞状が授与されました。
受賞後のスピーチで亀沢さんは、「総研大では指導教員の兵藤先生をはじめ、多くの先生方の指導を受けました。総研大はプロの研究者が身近にいることと、同じキャンパス内に素粒子原子核や加速器を含めて広い分野の研究者がいる環境がとてもよかったと思います」と話し、さらなる研究への意欲を見せました。
亀沢さんは、10月からはフォトンファクトリーの博士研究員として研究を続けています。