1月8日〜10日にオンライン開催された第34回日本放射光学会年会において、フォトンファクトリー(PF)での実験の成果を発表した2名がJSR2021学生発表賞を受賞しました。日本放射光学会の学生発表賞は、年会において将来性・独創性のある優秀な発表を行った学生を顕彰するものです。
[鈴木さんのコメント]
この研究は「ブラックボックス最適化」という数理最適化の技術を材料解析に応用した学際研究です。その着想は、長い友人であり共同研究者でもある尾崎 嘉彦さん(グリー株式会社/産業技術総合研究所 人工知能研究センター)との雑談から生まれました。材料科学の問題を数理最適化の視点から捉えることで、シンプルな解決策を見つけて研究にまとめることができ、学際研究のおもしろさを実感すると共に、学びに溢れた機会となりました。
引き続き、共同研究者の皆様のご協力をいただきながら、「AI-assistedな物質・材料の理解」という自らのテーマの実現に向け、研究に取り組んでいきたいと思います。
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[志賀さんの指導教官 組頭 広志 教授(物構研 特別教授)のコメント]
この研究は、PFのビームラインBL-2Aの特長を活かした先端計測と酸化物ナノ構造作製を高いレベルで両立させたオリジナリティーのある研究です。
大学院生T型課題およびKEK-東北大連携大学院生としてつくばに常駐することで達成できた、全国共同利用施設ならではの成果だと思います。
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