IMSS

科学技術週間 KEK春のキャンパス公開でSBRCの紹介を行いました

物構研トピックス
2021年4月28日

「発明の日」4/18を含む1週間は、文部科学省が定める科学技術週間です。
KEKでは昨年は科学技術週間のイベントを開催しませんでしたが、今年はオンラインの施設公開を行いました。オンライン施設公開は4/18に、参加者がコメントや質問を書き込めるウェビナーと、ライブ配信サービスを併用して行われました。

文部科学省 科学技術週間Webサイト


物構研では、通常のイベントではなかなかお見せすることができない構造生物学研究センター(SBRC)の実験のようすを、実験施設からの中継や録画を使って生解説しました。

SBRCでは、生命の活動に欠かせないタンパク質の構造を2つの手法(フォトンファクトリーでのX線結晶構造解析・クライオ電子顕微鏡による単粒子解析)で調べています。そこで今回のオンライン施設公開では、タンパク質の試料をつくるところ「構造生物実験準備棟」と、フォトンファクトリー・アドバンストリングのタンパク質結晶構造解析専用ビームライン「PF-AR NW12A」、クライオ電子顕微鏡がある超伝導加速器利用促進化推進棟(COI棟)の3拠点で行われている実験について、それぞれ大志田 達也 研究員、引田 理英 助教、川崎 政人 准教授が説明しました。

参加者からは、「(タンパク質をつくるのに)数ある菌の中から大腸菌を選んだのはどうしてですか?」「電子線やX線によってタンパク質は壊れないのですか?」「クライオ電子顕微鏡を使う利点は、タンパク質を結晶にするための時間を節約することですか?」などの質問が寄せられ、3人の研究者が回答しました。

X線回折の実験前後にタンパク質の結晶を入れておく容器の中 PF-AR NW12Aにて
タンパク質をグリッドに載せているところ COI棟 クライオ電子顕微鏡操作室にて
リハーサルのようす PF-AR NW12Aにて
引田 理英さん
準備のようす COI棟 クライオ電子顕微鏡操作室にて
左から、菅原 隆広さん、大志田 達也さん、川崎 政人さん

関連ページ:物構研 構造生物学研究センター

関連投稿:物構研facebook 2021/04/18 「KEK春のキャンパス公開2021」がオンライン開催されました

関連記事