IMSS

永嶺先生が山崎先生の名を冠した賞「Yamazaki Prize」を受賞

物構研トピックス
2025年8月15日

7月21日カナダ・セントジョンズで開催されたミュオンの国際会議(16th International Conference on Muon Spin Rotation, Relaxation and Resonance)において、国際μSR分光学会(International Society for μSR Spectroscopy, ISMS)から、KEK名誉教授の永嶺謙忠先生に「Yamazaki Prize」が授与されました。

この賞は1970年代後半にゼロ磁場緩和法を持ち込むことで、ミュオンスピン回転/緩和/共鳴(μSR)法を固体物理へ応用した先駆者である山崎敏光先生の功績を讃え、長年にわたるμSRの応用に対する科学的・技術的な貢献を伴う顕著な研究業績に対して3年に一度授けられる賞です。

永嶺先生は、長年にわたりミュオン研究に尽力され、KEKつくばにおける世界で初めてのパルスミュオン施設の建設、カナダTRIUMFでの崩壊ミュオンビームチャンネルの建設、英国ラザフォード・アップルトン研究所(RAL)における理化学研究所RAL支所でのビームラインの整備など、国際的に多大な貢献をされました。国内外のミュオンの研究を牽引し、日本のミュオン研究の礎を築かれた功績が高く評価されました。

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男性二人の写真。右側の永嶺謙忠先生は盾を持っている

ISMS会長のMartin Mänsson氏(スウェーデン王立工科大学)と永嶺謙忠先生

5人の男性の写真。中央には永嶺謙忠先生

授賞式の写真。中心が永嶺先生。出席していた過去のYamazaki prize受賞者、左からRobert F. Kiefl (TRIUMF)、Steve Blundell (Univ. of Oxford)、Jess H. Brewer (TRIUMF)、Roberto De Renzi (Univ. of Parma)とともに