J-PARC MLFのミュオンD1エリアで実施された研究成果が東京大学 物性研究所からプレスリリースされました。
【研究に携わった幸田 章宏 教授の話】
量子スピン液体状態の候補と考えられる物質も、実は期待しているのと異なる相互作用が効いて、極低温で磁気秩序してしまうことがあります。この候補物質が磁気秩序してる?してない?というのは、磁性を敏感に捉えられるミュオンの得意分野です。今回の実験も60mKの測定で磁気秩序のないことが、J-PARC MLFのミュオンビームラインの実験で明らかとなり、量子スピン液体状態の実現している可能性が濃くなりました。