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【東大プレスリリース】多様な元素置換が可能な歪んだ三角格子反強磁性体を開発 ―「複合アニオン化合物」で磁性の一次元化の謎に迫る―

物構研トピックス
2025年12月 1日

J-PARC MLFのミュオンD1エリアで実施された研究成果が東京大学 物性研究所からプレスリリースされました。

【研究に携わった幸田 章宏 教授の話】
量子スピン液体状態の候補と考えられる物質も、実は期待しているのと異なる相互作用が効いて、極低温で磁気秩序してしまうことがあります。この候補物質が磁気秩序してる?してない?というのは、磁性を敏感に捉えられるミュオンの得意分野です。今回の実験も60mKの測定で磁気秩序のないことが、J-PARC MLFのミュオンビームラインの実験で明らかとなり、量子スピン液体状態の実現している可能性が濃くなりました。