チョコレートを題材にしたワークショップ「チョコレイト・サイエンス」を2月7日(土)につくばエキスポセンターで、11日(水・祝)には多摩六都科学館にて開催しました。
チョコレイト・サイエンスは、チョコレートを構成する分子の並び方の違い(多形結晶)が、食感や美味しさにどのように関係しているのかを、実験しながら学習するプログラムです。実験では、チョコレート作りに必要なテンパリング操作(温度調節)の有り、無し、など3種類のチョコレートを作り分けます。その結果を、光沢感などの見た目、硬さなどの触感、そして食べ比べることで、チョコレート特有の食感や風味の感じ方などを比較します。講義では、食感などの違いがなぜ生じているのかを、放射光を利用した研究に基づいて、分子の並びや構造の違いが解説されました。
バレンタイン直前とあってか、真剣にチョコレート実験に取り組んでいました。参加者からは、「こんなにも違いが出るなんて!」と驚きの声や、「チョコレートが結晶とは思わなかった。もっと知りたい。」といった感想が寄せられました。
2014年に立ち上げたチョコレイト・サイエンスは、その後、つくば市内にあるチョコレートの製造を手掛ける株式会社東京フードの協力を得て、ますます充実したプログラムとなっています。また次回開催をどうぞ、お楽しみに!