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測定技術交流会2017を開催

物構研トピックス
2017年8月29日

8月9日から11日の3日間、放射光施設の構造生物学の技術開発に携わる研究者が集う「測定技術交流会2017」が、静岡県ラフォーレ修善寺にて開催されました。

この交流会には、創薬やライフサイエンス研究を支援するプロジェクト「創薬等ライフサイエンス研究支援基盤事業(BINDS)」の構造解析ユニットに参画している機関のうち、SPring-8、KEKフォトンファクトリー(PF)、大阪大学蛋白質研究所、北海道大学の4つの機関の研究者が参加しました。

生体高分子の結晶構造解析は、放射光施設の高度化によって急速に発展し、今日では創薬研究やライフサイエンス研究において不可欠な手法となっています。さらに研究対象がより広く、より複雑になってきていることや、構造情報を利用する研究者が増加し、高難度試料の構造情報取得に放射光が適用されるようになってきました。放射光施設の技術研究者は、ユーザーのニーズに合わせた結晶構造解析のハイスループット化や自動化、高難度試料の結晶構造解析を目的とした測定及び解析技術の高度化を命題とした開発を行っています。

交流会では、海外放射光施設での取り組みや、最新の放射光施設で行われている高度化についての報告がありました。その後「創意工夫 ~より早く、より簡単に、より多くの構造情報を得るために~」と題して、施設共通の課題に対して代表演者が現状や今後の課題について話題提供を行い、参加者全員で議論を展開しました。

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