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KEK

第8回 「Muon 科学と加速器研究」を開催

物構研トピックス
2018年1月22日

2018年1月9日〜11日にKEKつくばキャンパス 小林ホールにて、ミュオンについて広く議論する研究会「Muon 科学と加速器研究」が開催されました。 この研究会は、全国の研究所や大学からミュオンビーム開発グループとユーザーが一堂に会し、ミュオンを利用した科学や応用利用、関連した技術開発について広く議論するための場です。

開会の挨拶では、物構研の山田 和芳 所長が、ミュオン コミュニティのキャッチフレーズとして「老いも若きも仲良くミュオン」を提唱しました。 また、KEKの高崎 史彦 名誉教授からは、宇宙線 muon による福島第一原発透視に関する報告がありました。 高崎名誉教授は、東日本大震災の約十日後には現場を訪れ、東電の職員とともに体育館で雑魚寝をしながら現場調査を行っていたのだそうです。

その後、従来にない性質のミュオンビームの利用、それに伴う新しい技術開発や、 新しい概念での大強度ミュオン源、並びにコンパクトミュオン源について、議論と情報交換が行われました。

現在、各地で新しいミュオンビームライン建設計画が進み、新しい設備を活用する実験が広い分野から提案されています。 ミュオン科学が新しい段階へと飛躍しようとしているいま、大きな夢が語られる研究会となりました。

関連情報第8回 Muon科学と加速器研究 プログラム