KEK一般公開2018では、物構研からは、フォトンファクトリーの公開のほか、研究本館での展示を行いました。 また、講演やサイエンスカフェ、なんでも質問コーナーへも出演しました。 今回初めて開催の、多摩六都科学館の出張実験教室のようすも併せてご報告します。
研究本館は受付から近く、構内循環バスに乗らない方も立ち寄れる建物です。 今年は、講演会会場の「小林ホール」前のスペースを使って物構研の展示を行い、教授陣が物構研がどんな研究をしているか、説明しました。
また、研究内容紹介のほかに、毎年一般公開スタッフ用に作成しているTシャツとプレゼント品の缶バッジを展示しました。 デザインはすべて 物構研の大島 寛子さんによるもので、Tシャツはいずれも職員の私物を拝借しています。
会場で「IMSS Tシャツ総選挙」を行いましたので、結果を発表いたします。
1位 55票 2015年「光」
2位 42票 2018年「はかる」(ギガT)
3位 41票 2016年「水素」
4位 32票 2014年「結晶」
5位 23票 2017年「分光」
6位 16票 2013年「元素」
投票してくださった209人のみなさま、ありがとうございました。
今年春に着任した小杉 信博 物構研 所長の専門分野は放射光X線を使った分子科学です。 講演では、分子同士のくっつきやすさを「X線吸収スペクトル」を使って分子のスケールで見た実験を紹介しました。 その結果から水割りの比率はこのぐらいが美味しいんじゃないか、なんて話も飛び出し、講演後には多くの質問が出ていました。
物構研から物性物理学が専門の村上 洋一 教授が磁石をテーマにサイエンスカフェを開きました。
村上教授は小さい頃から離れたところに力が働く磁石に興味を持っていたそうで、KEKの放射光をつかって長年、磁石の研究をしています。
磁石で遊ぼうコーナーでは、村上教授が自ら砂場で集めた砂鉄や、手作りのモーターおもちゃを展示しました。子供さんたちは強力磁石に夢中でした。
会場からは磁石に関する質問が多数寄せられました。
研究本館の一角に設けられた、機構に関する質問・疑問に答えるコーナーです。 今年は回答者として、ギガTを着た物構研の副所長2名が登場しました。
つくばキャンパス1号館へは、東京都西東京市から多摩六都科学館の実験教室が出張してきてくれました。
1階では「演奏してみよう!スライムシンセサイザー」の不思議な音が。
片手で電極を、もう一方の手でスライムを触ると、シンセサイザーの音が鳴ります。スライムを引っ張ったりして形を変えると、どんどん音が変わっていきます。
2階では「伸ばしてみよう!究極のスライム」を開催。スライムを持って伸び始めるまでじっと我慢。下から見て何メートルまで伸びたか測ってくれます。1階の床まで伸ばすのが目標です。
来年も一般公開を開催します。KEKおよび物構研のウェブページなどでご案内しますので、ぜひお立ち寄りください。
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