9月6日(日)10時から、KEK一般公開2020がオンライン開催されました。一般公開の様子はYouTubeのKEKチャンネルおよびニコニコ生放送でライブ配信されました。YouTubeのピーク値で500人以上、ニコニコ生放送の来場者数(のべ人数)は12,000以上と多くの方にご参加いただきました。
配信された内容はこちらから再生できます。
スタジオとフォトンファクトリー(PF)をテレビ会議システムで繋ぎ、実験ホール2階の渡り廊下と、3つのビームラインから中継を行いました。 スタジオには、雨宮 健太(あめみや けんた)教授と、鈴木 真粧子(すずき まさこ)客員准教授が登場しました。
ナビゲーターの宇佐美 徳子(うさみ のりこ)講師:「現在この実験ホールにはビームラインは全部で39個あり、それぞれ独立した実験を行うことができます。今日は実験ホールに数あるビームラインの中から3つのビームラインを見ていただきます。」
北村 未歩(きたむら みほ)助教:「ここ、BL-2では、光電子分光という実験を行なっています。光電子分光は、光を使って電子をはかる手法です。」
小野 寛太(おの かんた)准教授:「ここはBL-19というX線顕微鏡装置があるビームラインです。この場所は実験ホールの端で、去年の一般公開では限定して公開しましたが、今年は皆さんに見ていただきたいと思います。」
引田 理英(ひきた まさひで)助教:「このビームラインでは、X線を使ってタンパク質の形を見て、その働きを知る、という研究を行っています。」
番組と番組の間の5分間のコマーシャル枠に、フォトンファクトリーの若林 大佑(わかばやし だいすけ)助教が登場。フォトンファクトリーの研究環境整備と将来計画推進のために使用される特定募集寄附金について紹介し、寄附金の使いみちの案として、若林助教が考える「攻めたデザイン」のビームラインを紹介しました。
ミュオン科学研究系の幸田 章宏(こうだ あきひろ)准教授と平石 雅俊(ひらいし まさとし)特任助教がミュオン科学の魅力を語ります。
午後のゲストは、つくば経済新聞 編集長の江本 珠理さん。以前物構研オリジナルTシャツの取材をしていただいた縁があり、元素ならべネコTシャツを着てきてくださいました。
今年のKEK一般公開はオンライン開催という初めての試みでうまくいくのか不安に感じながらも、いつもの一般公開のように楽しんでいただけるよう心がけて準備を進めました。 来年こそはみなさんにキャンパスにおいでいただいて、施設の雰囲気や研究者とのやり取りをリアルに楽しんでいただければと願っております。
つくば経済新聞 2019.10.29 KEKがネコTシャツ販売 「NO CATS NO LIFE」元素記号で表現