1月14日に量子ビーム連携研究センター(Center for Integrative Quantum Beam Science: CIQuS)キックオフ研究会を開催しました。
CIQuSが創設されたのは2020年4月ですが、COVID-19の影響もあり、この時期にオンラインでの開催となりました。
年始のあわただしい時期にもかかわらず、オンラインということもあって、産業界からの参加を含め100名以上が集う会となりました。
研究会プログラム:
2021年1月14日開催 CIQuSキックオフ研究会
研究会では主に、CIQuSが取り組む「テーマ設定型共同研究」のプロジェクトに関連した講演がなされました。「テーマ設定型共同研究」は、物構研のスタッフが中心になってイノベーションに貢献できる量子ビーム連携研究課題を設定し、産学官連携・国際連携に基づくマルチプローブ利用研究によってその課題を解決する取り組みです。今回の研究会を通して様々な分野の研究者と物構研スタッフによる量子ビーム連携研究を促進することが狙いです。講演の内容は多岐にわたり、以前からマルチプローブ利用研究に取り組んできたテーマもあれば、様々な手法で測定を行うための装置作りを始めた段階のものもあり、研究対象も電子材料や磁石材料から触媒・電池、さらには食品まで幅広く、今後のマルチプローブ利用研究の広がりが楽しみになる内容でした。
*CIQuS テーマ設定型共同研究一覧
最後に研究会での議論を受けて、雨宮 健太 CIQuSセンター長からまとめの挨拶があり、機械学習を含むマルチプローブ実験・解析の相談窓口を設けることはもちろん、これまでの受け身の共同利用・共同研究から脱却して、産業界を含む研究者を能動的に引き込んでマルチプローブ利用研究を展開していくことの重要性が強調されました。今回は「テーマ設定型共同研究」のプロジェクト紹介という色合いが濃い研究会でしたが、これをきっかけに産学官連携・国際連携による様々な研究が展開され、今後の研究会でその成果が報告されることが期待されます。
関連ページ: 物構研 量子ビーム連携研究センター
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