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計算を中心としたバイオ分野の筑波大-KEK連携セミナーを初めて開催しました

物構研トピックス
2021年8月27日

KEK 物構研 構造生物学研究センター(SBRC)と筑波大学 計算科学研究センターは、つくば地域における構造生物学と計算科学の連携の強化を目指し、8月6日にオンラインにて「計算を中心としたバイオ分野の筑波大-KEK連携セミナー」を開催しました。X線結晶構造法(PX)、X線小角散乱法(SAXS)、クライオ電子顕微鏡法(Cryo-EM)に関わる物構研SBRCのメンバーと筑波大学計算科学研究センターのメンバーが活発に情報や意見交換をすることによって研究の質を高めていこうという取り組みで、今回を初回として今後も定期的に開催していく予定です。

案内ページ:
筑波大学 計算科学研究センター 計算を中心としたバイオ分野の筑波大-KEK連携セミナー


SBRCはこれまでにも筑波大学との連携セミナーを開催してきました。研究者の交流によって生物学と構造解析の新知見を見出そうとする筑波大学-KEK連携セミナー「生命の機能とかたち」は、2016年7月から2019年3月まで5回開催されました。
また、近年では、筑波大学-KEKが中心になってTsukuba Purification Forum(つくば精製フォーラム)を開催しています。単に構造を知るだけでなく分子の機能を調べるために必要なタンパク質の精製について情報交換する場で、英語で行われ、つくば周辺の研究者や学生など毎回50名程度が集まっています。


計算を中心としたバイオ分野の筑波大-KEK連携セミナーでの記念撮影

今回の「計算を中心としたバイオ分野の筑波大-KEK連携セミナー」には、筑波大学から計算科学、医学医療、バイオ、化学、薬学、URA(リサーチ・アドミニストレーター)分野の研究者、KEKからは物構研SBRCの研究者、さらに研究協力を行っているIT関連企業の社員等、合わせて50名が参加しました。
冒頭、筑波大学の永田 恭介 学長が挨拶をしました。続いてSBRCの千田 俊哉 センター長が、現在のライフサイエンス分野で良い研究をするには異分野間の連携なくしてあり得ないことを語り、連携によって得られた興味深い研究結果の発表を行って連携セミナーのスタートを盛り上げました。
続いて、筑波大学とKEKの主催研究グループの研究者が、それぞれの現場で得られた計算科学および構造生物学の各種手法論(PX, SAXS, Cryo-EM)の発表と討論を行いました。 お互いに他分野の視点から様々なアイディアを出し合い、新しい研究の可能性を感じさせるやり取りが交わされました。

守屋 俊夫 実行委員からのメッセージ
「本連携セミナーは、若手・中堅の研究者のための専門・関連分野についての自由な議論の場として、年2回ほどのペースで開催する計画です。 ご興味をお持ちの研究者の方々は、是非次回のセミナーにご参加ください。みんなで一緒に科学を楽しみましょう!」


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