4月18日「発明の日」を含む1週間は、文部科学省が定める科学技術週間です。KEKでは、4月20日(土)に、春のキャンパス公開2024が開催されました。
物質構造科学研究所(物構研)は、放射光実験施設(フォトンファクトリー)の見学ツアーを担当し、多くの方がフォトンファクトリーを訪れました。参加者は、新しいビームラインを建設中の実験ホールを見たり、写真を撮ったりしながら、研究者の解説に耳を傾けていました。
また、サイエンスカフェ「博士の履歴書」が開催され、3杯目では、物構研 放射光実験施設 准教授 大東 琢治(おおひがし・たくじ)さんが登壇しました。
「なせばなる、でなんとかなる!」というタイトルで講演した大東さんは、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウ試料分析チームで、自らが手がけたX線顕微鏡を使って研究した成果について述べたほか、現在はフォトンファクトリー BL-12Aの建設に携わっていることを話しました。また、幼いころには、漫画家、歌手、昆虫博士、プログラマーになりたかったという夢や、大学時代にバンド活動をしたり、漫画の科学要素監修を担当したり、釣り雑誌にエッセイを寄稿したりするなど、やりたいことを片っ端から経験してきたことをユーモアを交えて楽しく語りました。
途中、広報誌「KEK Stories」に連載中の「研究者めし」スピンオフ企画が飛び入りし、大東さんの行きつけだった店を紹介するなど、研究者の一面を知ることができるコーナーもありました。
最後に「縁は超重要。人との出会いが今の自分を形作っている」と締めくくりました。