2月8日、未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUS(イマジナス) にて、物理で美味しく「チョコレイト・サイエンス」を開催しました。イマジナスでの開催は今回が2回目です。前日からの降雪にもかかわらず、午前の部は18人、午後の部は8人が参加しました。
今回の講師を務めたのは、物構研 量子ビーム連携研究センター(CIQuS)の 山田 悟史(やまだ のりふみ)准教授。実験のアシスタントを、同センターの 安部 美季(あべ みき)博士研究員らが担当しました。
イベントの前半では、講師より「チョコレートの美味しさとは何か」をテーマに、原材料や食感の違いについて解説がありました。続いて、同じ材料のチョコレートを使い、「湯せんで融かして冷やすだけの単純冷却」と、温度を丁寧に管理しながら行う「テンパリング」の2種類の方法で作り分ける実験を行いました。親子での参加者が多く、キッチンでの会話のようなにぎやかな雰囲気の中、チョコレートを融かす工程が進んでいきました。
テンパリングでは、温度計を見ながらかき混ぜる作業が重要です。参加者は温度管理役と撹拌役に分かれ、繊細な温度調整に真剣に取り組んでいました。
チョコレートを冷蔵庫で冷却する待ち時間には、講師から「チョコレートは“食べる結晶”であり、温度管理によって結晶の形が変わること」、そして「より簡単に作るための秘密の方法」についての説明がありました。また、物構研で行われている、中性子ビームや放射光などの量子ビームを使った研究について紹介しました。
実験の仕上げとして、2種類のチョコレートを観察・試食し、見た目の違い、型からの外れやすさ、香りや味の広がり、食感などを丁寧に記録しました。最後に、結果をチャート図にシールで表現し、各グループで成果を共有しました。どのグループも作り分けに成功し、2つのチョコレートの違いをしっかりと体験することができました。
終了後のアンケートには「身近な食べ物が知識の入口になる、とても良い機会でした。」「想像以上に味のちがいを感じられ、大満足でした。」などの感想が寄せられました。
