つくばでは、線型加速器(入射器)と放射光施設の仮復旧に全力を尽くし、調整運転などの利用実験に向けた作業を進め、秋以降の利用実験再開を目指しています。また、SuperKEKBの建設を遅らせることなく、スケジュール通りに進めることも、優先事項の一つです。国際リニアコライダーやエネルギー回収型線型加速器等の先端加速器開発の研究活動も再開しました。J-PARCでは、しばらくの間、全施設・設備・装置の被害箇所の詳細検査、修復、復元に全力を挙げ、遅くとも年内にはこれらを全て終了させて、来年1月からの利用研究再開を目指します。
KEKでは震災発生当日の11日(金)に機構長を本部長とする対策本部を設置致しました。地震発生とともに、つくば、東海の両キャンパスにおいて加速器・実験装置の運転を停止しており、放射線に関する安全を確認しました。また、職員、共同利用研究者等ともに人的被害は報告されておりません。
つくばキャンパス内の建屋、補助基盤設備、加速器、各種実験装置においては、各種の被害状況が確認されています。東海キャンパスでは、津波の被害はありませんでしたが、かなりの被害があることが報告されています。被害状況については以下をご覧ください。